車内ユーティリティも一新
さて、車内にも目を向けてみよう。A5のインテリアデザインには4つの特徴がある。
まず、ヒューマン・セントリック・デザイン(乗員中心のデザイン)だ。これは、ユーザーの必要な情報にフォーカスした設計としたところ。
第2の特徴はデジタルステージだ。MMIディスプレイがドライバーと助手席、それぞれ独立して設置され、鮮明に見えるように配置されている。
第3の特徴はマテリアル・ドリブン・デザイン(素材に基づくデザイン)。A5シリーズで使用される素材は、機能的な観点はもちろん、広々とした空間感覚と高い快適性を融合し、乗員全員が快適に車内で過ごせるよう、ユーザーライクなデザインが採用されている。
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最後の特徴は、視覚的な明快さ。インテリアのレイアウトがクリアで操作しやすく、どんな状況においても全体を把握しやすいというメリットを持つ。
そんな快適な車内空間を作り上げるA5ファミリーは、新世代のインフォテインメントシステムを搭載する点も見逃せない。新しい操作コンセプトは、E³電子アーキテクチャーバージョン1.2と呼ばれるもの。これは操作性とコミュニケーション機能を向上させ、顧客のデジタルネットワークにシームレスに統合され、パーソナルなコネクティビティ体験を提供するという新たな機能だ。
モニターは、11.9インチのAudiバーチャルコックピットプラスと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されている。
さらに、ダッシュボードのデザインに合わせて作り込まれた、各種MMIの情報表示や操作が可能な、助手席用10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイをオプションで用意。同乗者が過ごしやすい環境を自ら設定できる。さらに新しいA5はヘッドアップディスプレイをオプションで設定している。
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そんな快適な車内で音楽を楽しみたいユーザーに向けて、Bang&Olufsen 3Dプレミアムサウンドシステム(16スピーカー)と、フロントヘッドレストスピーカーが含まれるラグジュアリーパッケージも設定する。
また、ポリマー分散液晶(PDLC)フィルムを用いた技術により直接の日光を最小限に抑え、車内温度の上昇を抑制するスマートパノラマガラスルーフは、A5から導入する革新的な技術だ。これがオプションで設定可能となる。なお、ルーフトリムがないためヘッドルームが広く取られ、居住空間をより広く感じさせる効果も持つ。
パワートレインのラインアップは、2リッター直4直噴ガソリンターボTFSIエンジン、2リッター直4直噴ディーゼルターボTDIエンジンを用意。80Nmを発揮する110kW仕様は前輪駆動モデル、340Nmを発揮する150kW仕様は、AWDクラッチ付きquattro四輪駆動だ。トランスミッションは両モデルとも7速Sトロニックトランスミッションとなる、
S5は、シリーズ初となる可変タービンジオメトリー(VTG)付きターボチャージャーを装着する3リッターV6TFSIエンジンを搭載。出力270kW(367馬力)、550Nmを発揮する。新しい48ボルトMHEV plusシステムにより、特定の条件下で完全な電動走行を可能としている点にも注目だ。
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なお、新開発の48ボルトMHEV plusシステムは2リッターTDI直噴ディーゼルエンジン(出力150kW仕様)にも採用されている。
新型A5の日本導入ファーストモデルは、世界的な発売を記念して作られた限定モデルAudi A5 / A5 Avant edition oneとなる。
ダークAudi rings&ブラックスタイリングパッケージ、ライティングパッケージ、テクノロジーパッケージプロを装備するS lineをベースに、限定モデルedition oneのために用意されたマグネシウムグレーがアクセントになるフロントエアインレットと、ディフューザートリム、3色の色分けが施された20インチブラックメタリック&マットネオジムゴールド ポリッシュトのAudi Sport製マルチスポークSデザインアルミホイールが装備される点が特徴だ。
ボディカラーはマグネットグレーとグレイシアホワイトメタリックの2色を用意。インテリアカラーは、ともにパステルシルバーを特別採用し、人気の高いパッケージを標準装備。お買い得な限定モデルだ。こちらの価格はセダンが821万円、Avantが846万円となる。
通常モデルに関しては、一部モデルでまだ価格が調整中となっているが、599万〜1060万円で用意される予定となっている。
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A4のDNAを引き継ぎながら、すべてが新しくなった注目のA5/S5シリーズ。ドイツ車ファンには見逃せない1台になりそうだ。