この記事をまとめると
■ホンダはクルマやバイクのほかに船外機も手がける
■大型船外機7機種がモデルチェンジを実施した
■使い勝手が向上して新色も追加された
ホンダが船外機をリニューアル
ホンダといえば、多くの人は自動車メーカー、もしくはバイクメーカーという認識だろう。しかし、ホンダは「陸海空」すべての分野で活躍する、総合モビリティメーカーなのだ。
実際、クルマやバイクは説明するまでもなくご承知のとおり、世界中で愛用されている。
「では空は?」となれば、2017年から5年間、世界で1番売れた小型ジェットとして、不動の地位を確立したホンダジェットがある。ちなみにホンダジェットは、2026年に新型が登場する予定だ。
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そして海の世界でも、ホンダは長年世界中で活躍している。そう、船外機だ。
ホンダの船外機の歴史は長く、初代は1964年に4ストロークエンジンを搭載したモデルをリリースしている。2ストロークエンジンが多かった当時、あえて4ストロークを採用したのは、本田宗一郎が「オイルで水を汚すなんてけしからん!」なんて命令があったからなんだそう。
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そんなホンダが手がける船外機は、世界の過酷な海や川といった水場で圧倒的な耐久性や性能を発揮し、今日に至るまで世界中で愛用されている。このような実績は、クルマやバイクと通ずるものがある。
そしてこの度、ホンダではクルーザーなどで使用される大型船外機、「BF250」「BF225」「BF200」「BF150」「BF140」「BF135」「BF115」の7機種のモデルチェンジを行った。
今回の7機種は、従来モデルからデザインを一新し、2024年2月に発売したHonda船外機のフラッグシップモデル「BF350」のデザインコンセプト「Noble Motion Form」を継承。高級感と上質感のあるスタイリングとなっている。
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機能面では、操船サポート機能を充実させている。大きな特徴は、操船用品の拡充として「電子制御リモートコントロールシステム(DBW)新型フラッシュマウントリモコン」と「7インチ 大型マルチファンクションディスプレイ」を新たに設定した点。
人間工学に基づいてデザインされたグリップ形状や、大型ディスプレイにより、直感的な操作が可能となっている点が光る。
また、船外機のエンジン回転数や速度にあわせて、あらかじめ設定した船体姿勢へ自動制御する機能を採用。いままで以上に簡単で快適な操船を実現する「トリムサポート機能」や「クルーズコントロール機能」も取り入れられ、自動で船外機本体のフルチルトアップ/ダウンをおこなう「オートマチックチルト機能」を装備するなど、フラッグシップのBF350と同様のスムーズで快適な航行を叶える。
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さらに、新型BF250、BF225、BF200は、O2センサーを採用することで空燃比制御の高精度化を実現。これにより、いままでもクラストップレベルだった燃費性能がより拡大。航続距離が伸び、使い勝手が向上している。
メンテナンス面も見直されており、オイルフィルター交換時、エンジンカバー内へのオイル漏れを防ぐ機構を追加されているので、メンテナンス時の作業性もより向上しているとのこと。
外装色は、同社の船外機におけるシンボルカラーである「アクアマリンシルバーメタリック」に加え、NSXやS2000でもお馴染みの「グランプリホワイト」が設定された。
販売時期は、2025年半ばから日本、北米、欧州やアジア地域で順次始まる予定だ。
個人で購入することはなかなか難しいかもしれないが、港などでクルーザー等を見る機会があれば、ぜひホンダの船外機も探してみて欲しい。