ダサい? 古くさい? いやいやフォグランプを付けるなら圧倒的に「黄色」が正解だった

この記事をまとめると

■昨今のクルマのフォグランプの色は圧倒的に白色が多い

■白色は光が乱反射して悪天候の際の透過性や視認性が劣る

■黄色のフォグは霧や雨などの悪条件下での光の散乱を減らす効果がある

黄色いフォグランプのメリットとは

 霧や雪、雨など視界が悪いときに頼りになるフォグランプ。フォグランプこと「前部霧灯」の色については、保安基準で「白色または淡黄色で、全てが同一のものであること」と規定されている。

 要するに、白色のライトでも黄色のライトでもどちらでも合法ということだが、昨今は圧倒的に白色のフォグランプが主流。

 実際、純正や純正オプションでは、白色のフォグランプしか選べない車種もあるし、大手の自動車用ライトメーカーのデータによると、白いフォグと黄色いフォグが選べる車種では、75%が白をチョイスすることがわかっている。

 よって、いまや黄色のフォグランプはクロカン四駆やVIPカーで見かけるぐらいで、少数派になっているのが現状だが、本来のフォグランプの用途を考えると、黄色こそ王道!

 なぜなら、黄色だと光の波長が長く、霧や雨などの悪条件下での光の散乱を減らすことができるため。

 それに対し、白いライトだと光の波長が短いため、霧や雨、雪に当たると乱反射し、透過性や視認性が劣ってしまう。

 つまり、黄色いフォグランプは、白いフォグランプよりも水滴、水分を貫通して路面に光が届きやすい特性があり、理に適っているということだ。

 また、黄色い光は眩しさを感じさせにくく、対向車のドライバーの目に対しても影響が少ないというメリットもある。

 したがって、ファッション、ドレスアップではなく、実用性で選ぶのなら、フォグランプは黄色にするのが正解。

 でも、黄色は目立ちすぎるし、ヘッドライトと併用したときに統一感が損なわれるので……と二の足を踏む人は、ひとつのフォグランプで白と黄色の二色を切り替えられる「2色切替えフォグランプ」を選ぶのがオススメ。

 ファッション、ドレスアップ的用途のときは白色、荒天時に視認性を優先するときはイエローにするといった使い方ができるのでなかなか便利だ。

 いずれにせよフォグランプには、色の指定のほか取付位置など細かい基準があるので、純正から社外品に交換したり、後付けのフォグランプをつける際は、車検対応品かどうかをよく確認してから購入するようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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