この記事をまとめると
■ボルボが3列シートをもつフラッグシップSUV「XC90」のマイナーチェンジモデルを発表
■大幅刷新した内外装と進化したインフォテインメントシステムに注目
■走りの面でも一部改良が入り価格は税込1099万円から
北欧プレミアムSUVのヒット作がさらなるアップデート
EVシフトを加速させる欧州メーカーのなかでも、とくに電動化を推し進めるのがボルボだ。2024年のグローバル販売では、EVの販売が前年比54%増となり、総販売台数ではじつに半数近い46%が電動車(EV・PHEV)となるなど、業界内でもトップクラスに電動化が進んでいるメーカーのひとつである。
そのボルボから、フラッグシップSUVとなるXC90の改良モデルが発表された。2002年に登場して北米市場を中心に大ヒットした初代モデルの跡を引き継ぎ、2014年に登場した2代目モデルは、日本市場においては2016年より販売が開始され、現在に至るまで安定した販売台数を刻むロングセラーモデルとなっている。
今回のマイナーチェンジでは、内外装を大幅に刷新したほか、最新EVモデルと共通のインフォテインメントシステムを採用。パワートレインも一部仕様変更を受けるなど、モデルライフ10年目にして最大といえる大幅なアップデートを受けた。
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発表会で登壇したボルボ・カー・ジャパンの不動奈緒美社長は、このマイナーチェンジを受けた新型モデルについて「2代目XC90の完成形」とコメント。その完成度への自信を窺わせた。
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リニューアルした新型XC90でまず目を引くのは、大きく変わったフロントマスクだろう。フロントグリルは、2方向から伸びる斜線が重なりあうグラフィカルデザインとなる。クルマのデザインとしては珍しい左右非対称の意匠であるが、不思議とそこに違和感がないのはデザインの妙だろうか。
マトリックスデザインLEDを採用したことでよりシャープな印象となったヘッドライトやロアバンパーもよりモダンな印象を与えるデザインへと全面的に刷新。フルモデルチェンジかと見まごうような大胆な変化を遂げている。
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なお、グリルやルーフレール、モール類といった箇所の装飾は、マイルドハイブリッドモデルがクロームメッキ、プラグインハイブリッドモデルがグロスブラックの仕上げとなる。