![「有名メーカーだし被っときゃ大丈夫」ってのはNG! 2輪と4輪のヘルメットは似て非なるものだった](https://cdn-webcartop.com/wp-content/uploads/2025/02/helmet_distinction_20250215_000-844x563.jpg)
この記事をまとめると
■2輪用と4輪用ヘルメットは見た目は似ていてもそれぞれ特徴がある
■4輪用は万が一に備えて難燃性素材が用いられている
■2輪用のヘルメットは法律で使用できる条件が定められている
同じヘルメットに見えるけど……?
モータースポーツファンであれば、著名なドライバーやライダーをヘルメットのペインティングだけで見わけることができるだろう。人気ライダーや伝説的ドライバーともなれば、レプリカヘルメットがオフィシャルに発売されるほど憧れのアイテムともなっている。
そんなヘルメット、目の部分だけが開いているフルフェイス型や、顔全体がむき出しのジェット型、お椀を逆さにしたような半キャップ型などさまざまな形状が存在している。
4輪モータースポーツにおいては、サーキットではフルフェイス型、ラリーなどではジェット型が主流という印象もあるだろう。
そして、意外かもしれないが、ヘルメットは2輪用と4輪用で共通ではなかったりする。なぜなら4輪用ヘルメットには、難燃性が求められるからだ。
4輪用ヘルメットは基本的にモータースポーツで使用されるもので、厳しく安全性が求められる。そして2輪と最大の違いが、4輪においては車両火災が起きたとき、すぐに離れられないという点だ。
フォーミュラカーであっても、GTマシンのようなハコ車であっても、フルハーネスのシートベルトをしているドライバーは火を出したクルマから脱出するのに大なり小なり時間がかかる。そうしたシチュエーションを考慮して、4輪用ヘルメットの内装材には難燃性のある素材が使用される。
また、4輪用のフルフェイス型ヘルメットでは視界を確保するための開口部が、2輪用のフルフェイス型ヘルメットより小さくなっている傾向にあるが、これも車両火災におけるやけどの被害を抑えるためのデザインといえる。
さらに、最近の4輪モータースポーツでは頸部や頭部を守るためのHANS(FHR)の装着を義務付けているカテゴリーも多く、4輪用として開発されているヘルメットはHANSとつなぐアンカーを装着する前提でのデザインとなっていることも多い。