並行輸入車のヘッドライトには注意が必要
右側通行の国から並行輸入したクルマのヘッドライトは車検に通らない?
並行輸入したクルマのなかには、ヘッドライトが保安基準を満たしていない可能性があるため注意しなければなりません。
たとえば、アメリカから並行輸入したクルマの場合、右側通行用のヘッドライト(いわゆるUSヘッドライト)が取り付けられていることがあります。この右側通行用ヘッドライトのままでは車検に通らない可能性があります。その理由は、ヘッドライトの配光が右側通行用になっているためです。
北米仕様のフォード・マスタングのヘッドライト点灯時画像はこちら
右側通行用のヘッドライトは、カットオフライン(明瞭境界線)が右上がりになっていることが多いです。左側通行の日本において、カットオフラインが右上がりになっていると、対向車にヘッドライトの光が当たってしまい、対向車の交通を妨げてしまうおそれがあります。そのため、カットオフラインが右上がりになっていると車検に通らないのです。
夜間のヘッドライト点灯時の照射様子画像はこちら
ただし、USヘッドライトであっても保安基準に適合していれば車検は通ります。よって、並行輸入車に乗る際は、保安基準に適合しているか確認してから乗るようにしましょう。
もし、保安基準を満たしていないヘッドライトを使用していた場合、保安基準に適合するヘッドライトに交換しなければならない可能性があります。
ヘッドライトユニットごと交換している様子画像はこちら
また、近年普及しているアダプティブヘッドライトも、保安基準を満たしていれば車検に通ります。ヘッドライトには、そのほかにも細かな規定があるため、ヘッドライトをカスタムするときは、無理に自分で行うのではなく、業者に依頼して、保安基準を満たしているか確認しながら行う方がよいといえるでしょう。