トヨタ・カムリに「クーペ」と「オープン」が存在した! クルマ好きでも知らない「カムリ ソラーラ」って何者? (2/2ページ)

2代目では高級感をさらに高めるもクーペ人気の失速により消滅

 2006年にはフルモデルチェンジが行われ、2代目カムリ ソラーラが登場。初代モデルに比べてスペシャリティ感が高められており、ボディバリエーションもクーペとコンバーチブルの2種類を引き続き揃える。

 ツリ目状のヘッドライトを中心としたアクの強いフロントマスクが特徴で、ボディサイズは全長4890×全幅1816×全高1425mmへと、初代モデルからふたまわりほど拡大。電動開閉式ソフトトップを備えるコンバーチブルは全高が10mm高く1435mmとなっていた。

 エンジンはクーペ/コンバーチブルとも共通で、直列4気筒とV型6気筒の2種類。直4は2AZ-FE型2.4リッターが継続されたが、V6は3MZ-FE型3.3リッターDOHCへと変更。トランスミッションもマニュアルモード付き5速ATが新たに設定された。

 その後2007年モデルでは、フォグランプ形状やリヤエンブレムが変更されたほか、リヤコンビネーションランプのLED化などアップデートが行われている。

 初代モデルに比べて内外装の質感を大幅に高めた2代目カムリ ソラーラだったが、ターゲットとしていた若年層の人気の中心がSUVやクロスオーバーへと変化していったこともあり、2009年で生産を終了。後継車種は設定されず、2代に渡ったモデルライフを終焉を迎えた。

 カムリ ソラーラは北米市場専用モデルではあったが、2代目モデルは「日本国内では未発売の国産メーカー車」として一時期注目されたこともあり、並行輸入というかたちで上陸している車両もある。中古車情報サイトによると、2025年2月時点での販売車両はわずか1台。いまや希少な存在の4シーター・コンバーチブルだけに、味わってみるならラストチャンスといえそうだ。


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