3車線に5台並びで隙間にもバイク! 車間はほぼゼロ! 「インド人はケンカしない」はウソだった「インドの道路事情」がカオスすぎて笑う (2/2ページ)

隣のクルマとの車間を空けるとバイクが突っ込んでくる

 2025年1月に2年ぶりにインドを訪問したのだが、2023年に訪れたときと比べるとウーバー(ライドシェア)車両のフロントウインドウに飛び石の跡やひび割れが極端に減っていた。2023年にも利用したデリーと近隣市を結ぶ高速道路は、2023年に比べるとはるかに舗装がしっかりしていた。成長著しいインドでは、日本ほどとまではいえないものの、道路整備もそれなりに進んでいることを感じた瞬間であった。

 信号待ちのときは前方車両との車間は「ほぼゼロ」というレベルにまで詰めるのも一般的。車間をあけておくと、そこを歩行者が通るようになり、信号が青になってもなかなか進むことができなかったり、二輪車はわずかな隙間を狙ってすり抜けを試みようとするのを防ぐためではないかと考えている。

 あるとき、同一方向2車線の道路で乗っていたライドシェア車両が信号待ちをしていた。隣にも信号待ちをするクルマがいたのだが、「ドーン」という音とともに隣のクルマとの間に1台のスクーターがいた。肉眼ではとてもすり抜けできるような間隔が空いていないのに、スクーターがすり抜けを試みて失敗したようなのである。その後は殴り合いでも始まるのではないかといったレベルで、ライドシェアのドライバーとライダーが口喧嘩をはじめた。

 地元在住の駐在員が「インド人は穏やかで、めったにケンカしないんですよ」との言葉が一気に消し飛んだ。日本ならクルマとスクーターを道路端に停めて物損事故の処理をするのだが、スクーターはそのまま走り去り、ライドシェアドライバーも気にする様子はない。「インドではそこはあまり気にしないみたいですよ」という前出の駐在員の言葉を思い出した。

 ライドシェア利用時は後席に座るのが一般的なようだが、筆者はよりリアルにインドの道路や運転事情を体験したいので、いつも助手席に座るようにしていた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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