スポーツカー御用達の「TE37」がオフローダーに……って似合うじゃん! レイズの新作「ボルクレーシング TE37GC」が開く新たな世界にノックアウト【大阪オートメッセ2025】 (2/2ページ)

1本あたりの耐荷重は900kg

 そして、車重2tを超える重量級の本格オフローダーやSUV、BEV、また超高性能モデルに対応すべく、1本あたりの耐荷重を900kgに設定。さらに、レイズ独自の強度テスト基準「JWL+R」をクリアしている。

 また、レイズが「A.S.T.」と呼ぶ、新たな表面処理技術を採用。従来よりも複雑な研磨および洗浄工程を経ることで、「A.S.T.クリスタルバフ」では、より平滑でくすみのない、まさしく文字どおりの「鏡面」を実現。オートメッセの会場内で実物を見ると、照明の反射が眩しいほどで、正面に立って写真を撮影しようとすれば自分自身が明瞭に映り込んでしまうという、カメラマン泣かせな仕上がりだった。

 もう一つの「A.S.T.ブラッシュド」は、アルミ本来の素材のテイストをそのまま残したメタルフロー(鍛流線)がやや離れた所からでも肉眼でうかがえるほどの仕上がり、こちらはスーパースポーツカーにこそむしろ似合うように感じられた。

 適合車種としては現時点で、メルセデス・ベンツGクラスのほか、GLS 400d、BMW X7、ポルシェ・カイエンS、ランボルギーニ・ウルス、アウディRS Q8、ベントレー・ベンテイガがリストアップされている。だがもちろん、「より幅広い車種に順次適合できるよう調整中」(広報担当)というので、期待して待ちたい。

 過酷な道なき道を走り抜ける重量級本格オフローダーへの装着も想定し、性能も美観も最高レベルのものを追求したことがうかがえる「ボルクレーシング TE37GC」。2025年内に発売予定で、価格は1本40万円前後になる見込みというが、その価格に見合った価値は十二分にあると見てよさそうだ。


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遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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