![足で踏むフットブレーキ以外にも沢山存在! この機会に覚えたいクルマの「ブレーキ」の種類を一気に整理した](https://cdn-webcartop.com/wp-content/uploads/2025/02/brake_0211_sti-844x563.jpg)
この記事をまとめると
■クルマの「ブレーキ」とひと口にいってもさまざまな種類がある
■ハイブリッド車やEVには回生ブレーキというシステムが存在する
■大型トラックにはエアブレーキやリターダーといった専用装備が用意される
「ブレーキ」と呼ばれる機能はたくさんある
乗用車を使う我々が知るブレーキは、油圧を使ったフットブレーキと、駐車したときに使うパーキングブレーキだ。パーキングブレーキは、かつてサイドブレーキといわれることもあった。
油圧ブレーキは、ブレーキペダルを踏むと、マスターシリンダー内のピストンが動いて、ブレーキフルードが押され、配管を伝って車輪側のピストンを動かし、パッド(ドラムブレーキならブレーキシュー)が押され、ローター(ドラムブレーキならドラム)に押し付けられ、摩擦によって熱が生じ、その熱を大気に放出して走行エネルギーを捨てていく。
パーキングブレーキは、駐車したときにクルマが勝手に動いてしまわないようにする機能で、かつては主たるフットブレーキと区別して、サイドブレーキといい、操作レバーを引いたり、パーキングブレーキ用のペダルを踏んだりすると、ワイヤーが引っ張られ、それによってパッドがローターに押し付けられて、クルマを固定していた。現在は姿勢制御などの導入により、ブレーキがバイワイヤー(電気配線)で機能しているため、電気信号で作動を促す車種もあり、サイドブレーキといういい方はされず、パーキングブレーキと一般にいわれる。
これらのいわゆるブレーキ装置とは別に、エンジンブレーキや回生ブレーキという言葉もある。
エンジンブレーキは、アクセルを戻すことでエンジンの抵抗が働いて減速する機能をいう。ただし、変速機のギヤが1速とか2速などのように、ギヤ比の大きな組み合わせで効果を発揮し、ギヤ比の小さな上のギヤの組み合わせでは効果が薄れる。
回生ブレーキは、同じくアクセルペダルを戻した際に、駆動用モーターが発電機に機能を切り替え、その磁力が抵抗として働き、速度を落とすことをいう。アクセルペダルの戻し加減により、強弱をつけられる。