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「ネオクラ」が流行ってるのは国産車だけじゃない! 個性派カスタムの昔懐かしいドイツ車たちがアツかった【大阪オートメッセ2025】 (1/2ページ)

「ネオクラ」が流行ってるのは国産車だけじゃない! 個性派カスタムの昔懐かしいドイツ車たちがアツかった【大阪オートメッセ2025】

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2025が2月7日(金)〜9日(日)に開催された

■いわゆる「ネオクラ」のドイツ車にフォーカスを当てて展示車両を紹介する

■ニッチなジャンルのクルマを探すのもショーの楽しみ方のひとつだ

オートメッセでは珍しい古めのドイツ車

 関西最大級のカスタムカーの祭典として知られる大阪オートメッセが、2025年も開催された。多様なジャンルのカスタムカーや自動車メーカーの出展など、多彩なクルマが集まったオートメッセだが、そのなかでも注目のジャンルのひとつが「ネオクラ」ではないだろうか。

「ネオクラ」とはネオ・クラシックの略で、いわゆるクラシックカーよりも新しい世代の旧車を指すジャンルだ。厳密に定義が定められているわけではないが、一般的には1980〜90年代のクルマを指す場合が多い。大阪オートメッセでは、ホンダ・シビックなどを中心とした国産ネオクラが毎回注目を集めているが、その裏で密かに存在感を放っていたネオクラな欧州車も目立ってきた。

 まずは、欧州車のエアロパーツやカスタムインテリアを手がけるショップ”NEWING”の展示していた1台。アウディA4の前身である80の上級モデルであるアウディ90というレアなモデルをセンスよくカスタマイズしていた。

 外装パーツは基本的にはノーマル然を保ったまま、約40年前のクルマとは思えないほど綺麗に仕立てられている。ボディカラーは、近年ヨーロッパの高級車で目にすることが多い深いグリーンにオールペン。

 足まわりでは、エアフォースのエアサスをインストールし大幅にローダウン。ホイールは純正サイズからじつに3インチアップとなる18インチとなり、NEWINGが自社で手がける”Alpil”ブランドのMS-1 Forgedをセレクトしている。

 注目なのがそのインテリアだ。まず、シートやドアトリムをホワイトのナッパレザーで総張り替え。シフトノブやダッシュボードなど、各部パーツもブラックのレザーで張り替えた上、ボディカラーと同じグリーンのステッチがあしらわれている。さりげなく配置されたアンビエントライトもこれまたグリーンだ。

 続いて注目したいのが、マセラティ・ギブリが当たるという宝くじイベントで大きな注目を集めていた京都のショップ、”TRIPLE S”のブースに展示されていたメルセデス・ベンツ560SEC ケーニッヒスペシャル。

 ケーニッヒスペシャルとは、ドイツ・ミュンヘンを拠点とするチューニングメーカーで、その全盛期はやはり1980〜90年代。メルセデス・ベンツ、フェラーリ、ポルシェといった名だたるメーカーのクルマをベースにコンプリートカーを製作しており、その過剰なほどのワイドボディに代表されるド派手なスタイルは(一部から物議を醸すとともに)カルト的人気を誇った。

 そんなケーニッヒスペシャルのなかでも人気が高い1台が、メルセデス・ベンツ Sクラス(W126型)のクーペモデルである560SECをベースとした、いわゆる「ケーニッヒベンツ」と呼ばれるものだ。

 こちらの最大のポイントは、「正真正銘のケーニッヒベンツ」だということだろう。というのも、このクルマのオーナーによれば、世に存在するケーニッヒスペシャル仕様の560SEC(500SEC)は、後からエアロパーツなどを施工したものがほとんどで、そのエアロパーツもケーニッヒ風のレプリカであることも多いのだという。

 対してこの車両は、ベース車両をケーニッヒスペシャルのエンジニアが実際に手がけたもの。それがゆえに、「正真正銘のケーニッヒベンツ」なのだ。その証として、ダッシュボードにはケーニッヒスペシャルのシリアルカードが誇らしげに展示される。

 そのインテリアも、エクステリアに負けないほどの過激さだ。およそ目に見えるすべての表皮が鮮やかなレッドで総張り替えされているが、これももちろんケーニッヒスペシャルのオリジナルを新車同様にレストアしたもの。

 ケーニッヒスペシャルと同じく、バブル時代に栄華を誇ったドイツのチューナー”ABCエクスクルーシブ”のシフトノブや、センターコンソールにインストールされた自動車電話など、徹底的に当時感を意識したカスタムには脱帽するほかなかった。

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