インドネシアからチューンド「EGシビック」を輸送! アンドレ・ムリヤディ代表に「インドネシアのカスタム事情」をインタビュー!【大阪オートメッセ2025】 (2/2ページ)

近年インドネシアではスタイリッシュなカスタムが流行

──今回の大阪オートメッセにおけるNMAAブースの見所は?

ムリヤディ代表:インドネシアから輸送した、EG型ホンダ・シビックのカスタムカーを展示しているので、そのレベルの高さをまずはじっくり見てほしいですね。そのほかにも、インドネシア製のカスタム塗料、オーディオシステム、ランプ類を出品しているので、その質の高さも見てほしいです。

 日本の多くの若い人にとって、インドネシアのことはピンとこないと思うんですよね。バリ島がインドネシアだということくらいだと思いますが、クルマのカスタマイズに関してはこれだけのことをできるんだということを、ぜひ知ってもらいたいですね。

──実際にブースを訪れた来場者からの反応はいかがでしたか?

ムリヤディ代表:「本当にこれ、インドネシアからもってきたの!?」という質問が多かったですね。「本当にインドネシアでここまでできるの!?」という疑問を、皆さんもったんだと思います(笑)。

──そんな疑問に対し、どうお答えになりましたか?

ムリヤディ代表:インドネシアのナンバープレートがシビックに付いているのを見せています。ほかにも、このシビックをコンテナに積んでいるところのビデオも流して、本当に船で運んできたのを証明していますね(笑)。

──今回展示されたシビックのカスタマイズのコンセプトは?

ムリヤディ代表:アメリカンスタイルのエンジンに無限のエアロを組み合わせたレース仕様ですね。できるだけすっきりした仕上がりを目指しています。

 さらに、ボディ側面にはインドネシアの伝統衣装であるバティックに用いられる柄と、日本の桜の柄を組み合わせたものを描いています。

 これは、数年前に日本人のアーティストがジャワ島のペカロンガンを訪れた際、桜の柄を取り入れたバティックを作ったのが始まりですね。これが日本とインドネシアの文化交流のひとつです。

 今回のシビックも、日本のクルマに日本のパーツを装着し、インドネシアでカスタマイズしたという文化交流がありますので、同じようにインドネシアと日本の文化を取り入れたアートを描きました。ブースにも桜などの壁画を描いていますね。

──インドネシアで人気のモータースポーツやカスタマイズのジャンルは?

ムリヤディ代表:モータースポーツではドリフトが人気ですが、それ以外では日常の買い物や送迎に便利なMPVをカスタマイズするのが多いですね。大人数の家族が多いので、セダンはあまり売れておらず、3列シートのMPVが人気です。

 インドネシアでのカスタマイズは、5〜7年前までは派手なほどいいという価値観でしたが、最近はスタイリッシュで手が込んでいるカスタムにスイッチしてきていますね。

 カスタムのベース車としてはやはり日本車が人気で、なかでもトヨタ車とホンダ車、そのなかでも多いのがシビックですね。インドネシアでは昔のシビックがいまでも多く走っており、パーツも充実しているので、カスタマイズしやすいという事情もあります。

──今年の10月10〜12日に開催される次回のIMAは、どのようなものになるでしょうか?

ムリヤディ代表:日本やアメリカから、ドリフトの分野をはじめとしたゲストをたくさん招待したいですね。カスタムに関しても、コラボレーションをもっと増やして、より一層盛大なショーにしていきたいと思います。

──開催を楽しみにしています。ありがとうございました!


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
趣味
ゲーム
好きな有名人
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