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オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】 (1/2ページ)

オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2025が開催中

■オートバックスがブースを出展している

■独自のチューニングモデルは必見

オートバックスは3つのゾーンを展開

 今年もこの時期の恒例となっているビッグなカスタムカーイベント「大阪オートメッセ2025」が開催されました。

 記録的な大寒波が日本全国に豪雪や凍えそうな寒さをもたらすなか、西日本のカスタムカーフリークは、そんな寒さなど感じていないのだろうかと思ってしまうくらいの勢いで、お目当てのブースに駆けつけていました。

 カー用品やカスタムパーツなどの小売りをはじめ、装着の相談や車検、整備などをおこなう店舗を全国で展開している「オートバックス」のブースもその例に漏れず、高い熱気に包まれていました。

 今回のオートバックス・ブースの展示テーマは「モビリティライフの提案」です。販売やサービスの提供に留まらず、多方面から広くカーライフのサポートを行っているオートバックス各店舗がそれぞれの活動で得た強みを活かせる3つのジャンルにわかれて、カスタムカーの展示という共演を行っていました。

 まずは「SPORTS CAR LIFE」ゾーンの4台から。

 トップバッターは、会場の入り口に最も近いブースの角に展示されていた「ARTA オートバックス GRヤリス」です。

 この車両は、全日本ラリー選手権のJN2クラスを戦うために製作された車両で、製作とサポートは「スーパーオートバックス富山南」を運営する株式会社ピューマがおこなっているそうです。

 ベースは前期型GRヤリスの6速MTモデル。まずレギュレーションを守るためにいちどドンガラ状態にしてからロールケージを装着。エンジンは耐久性を優先させて本体には手を入れず、ECUを「MoTec」へと交換して低中速トルクを向上させています。足まわりにはショックアブソーバメーカーのカヤバが開発している「3チューブダンパー」を装備。舗装路ステージでは大径ローター&大容量キャリパーで制動力を強化します。

 2024シーズンはこのカスタムが効果を発揮。ドライバーの石川さんの高い運転スキルも合わさり、8戦中6戦だけの参戦にもかかわらず総合二位という好成績を獲得しています。

 次はそのGRヤリスを後ろから見守る位置に展示されていた「スーパーオートバックス サンシャインKOBE GR86」です。

 この車両は、GR86の実際のユーザー目線にこだわって、その範囲内でどれだけGR86のポテンシャルを引き出せるかをテーマに、スーパーオートバックス サンシャインKOBEが製作したものです。

 その実力を計るために筑波サーキットでおこなわれるタイムアタックイベントに参加。プロドライバーの谷川さんがハンドルを握り、初めてのアタックでいきなりライバル勢を上まわる1分2秒台でラップ。そのときからさらに戦闘力を上げ、昨年末のアタックではついに1分1秒台という驚きの域に突入しています。

 エンジンはもともと高い戦闘力をもっているということもあり、本体には手を入れず、同グループのスーパーオートバックス浜松によるECUのチューニングのみで出力特性を向上させています。

 サーキット走行で重要なのはパワーよりも信頼性の部分とのことで、弱点といえる油温の上昇を抑えるためにオイルクーラーを追加しているのがポイントのひとつです。

 高いレベルの走りには、路面やタイヤの状態に合わせて調整がおこなえる車高調整式ダンパーは不可欠です。

 この車両の車高調は、「ESPRIT」に特注のセッティングをオーダーして製作したスペシャル品です。

 もちろんブレーキの強化は必須のメニューですが、より重要なのはタイヤ選びだそうです。

 この車両ではストリート向けにこだわっているため、ラジアルタイヤのなかから谷川ドライバーの運転に合う「ブリヂストン POTENZA 12D TypeA」を選択しています。

 サイズは当初265幅から始めましたが、グリップ効率を求めて検証を重ねた結果、幅の狭い245サイズに落ち着いたそうです。

 3台目に紹介するのは、「A PIT AUTOBACS KYOTO SHIJO」が製作した「アバルト595コンペティツォーネ」です。

 この車両は「完全車検対応のストリート仕様」というテーマで製作されていて、内外装でのドレスアップと車高ダウンがおもな変更ポイント。

 この限定モデルの専用色であるマット調のシルバーを活かすように、カーボン製ボンネット&リヤスポイラーで雰囲気を向上。

「ENDLESS」に専用のセッティングを特注した車高調整式ダンパーを装着。車高を低く抑え、ワインディングでもキビキビした走りを実現しています。

「ASSO」製Partireの特注ブロンズカラーのホイールもこの雰囲気を際立たせています。

 内装では「RECARO」製のバケットシートへの交換でホールド性と質感を高め、ドアトリムにスエード調生地をあしらうなど、機能性と上質感を演出しています。

 4台目は“あの名車”を連想させる雰囲気の「スーパーオートバックス浜松 RZ34」です。

 RZ34フェアレディZは、往年の名車「S30型」をオーマジュしていることはよく知られていますが、この車両はその派生モデルである「240ZG」を意識してまとめられているとのこと。まさにそのボディカラーは、「240ZG」の象徴である「マルーン」です。

 他にも、テールゲートに装着される小ぶりなスポイラーや、筆記体風のエンブレムなどにもオマージュが感じられます。

 また、スーパーオートバックス浜松が得意としているECUチューニングにより、ノーマル比で100馬力もの出力向上を果たしているのもポイントのひとつです。

 その増したパワーに合わせて、「HKSハイパーマックスダンパー」に専用のセッティングを施した車高調整式ダンパーキットを用意。サーキット走行にも応える減衰力を持たせながら、一般道での乗り心地にも配慮したオトナの仕上がりとなっています。

 ブレーキも強化されていますが、土屋圭市さんに試乗してもらった際に「よくまとまってる」とお墨付きをいただいたそうです。

 オリジナルのエアロキットは、さりげない雰囲気でもしっかり機能を発揮する設計。「240ZG」のマルーン色とのマッチングもなかなかです。

 内装は、オトナの雰囲気というテーマに沿って製作。上質なアルカンターラ生地をふんだんに使用した高級感のある仕上がりとなっています。

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