ドリキン監修のIONIQ 5 Nも!
続いては「URBAN LIFE」ゾーンの3台を紹介します。
1台目は最前列に展示され、人だかりができるほど人気の高さを見せる「APIT AUTOBACS IONIQ 5 N DK Edition」です。
この車両は「IONIQ 5 N」を製造販売する「HYUNDAI」と「AUTOBACS」のコラボレーションによって生まれた特別仕様モデルです。
監修にはあの“ドリキン”こと土屋圭市さんを据えて、実走での検証を行って仕上げられました。Cピラーにはそのことを表す「DK Edition」のロゴがあしらわれています。
外装では、下まわりがぐるっと一周、オリジナルデザインのキットで固められています。このキットは「HYUNDAI」が製作を担当。企画開始からテストを経た完成までは半年ほどしかかからなかったというので驚かされます。
とくに目を引くのは、スワンネックタイプの吊り下げ式ウイングでしょう。ルーフエンドに装着され、シルエットにも大きな変化を与えています。
サーキットでの高いパフォーマンスが評判の「5 N」ですが、より高い領域での安定性を高めるよう、「H&R」に専用セッティングの車高調整式ダンパー製作を依頼。街乗りでは上質な乗り心地を提供します。
また、ホイールもTWSで製作された専用モデル。軽量性と剛性を両立する鍛造製です。
サーキットの走行シーンではウイークポイントとされるブレーキも、「WINMAX」製の高性能キットで大幅に強化。
土屋さんのお墨付きを得ているので、気兼ねなくサーキットアタックに挑めます。
2台目はちょっと変化球の外装仕上げがおこなわれた「スーパーオートバックスKOBE TESLA Model 3 by G-7 大阪 CO」です。
この車両は「スーパーオートバックスKOBE」を運営する「G-7 大阪 コーポレーション」が製作したもので、このマット仕上げの外装に最大のポイントが潜んでいます。
それが、「SPPF」と名付けられた軟質塗装で、簡単にいうとゴム質の薄い層を塗り重ねて膜を作り、プロテクション効果の高い皮膜を形成するという技術です。
似たような仕上げではフィルムでのラッピングが普及していますが、こちらは塗装というところが大きく違うところです。
塗装を行うために外装パーツはすべて分解して単体にする必要がありますが、フィルムのように末端から剥がれが発生する心配が低く、膜圧が倍近くあるので、スクラッチはもとより、飛び石を防ぐ能力もバツグンだそうです。
また、長年の使用で劣化したり、クルマを手放す際にはフィルムのように剥がすことができるので、いつでももとの状態に戻せるという点もメリットでしょう。
気になる施工の費用は150万円〜となっています。下地の層を10回塗り重ねるなど手間がかかる点などが費用が上がる要因だそうですが、それでも自社内ですべてを行えるので通常より安くできているとのこと。
また、「スーパーオートバックスKOBE」では「TESLA」の用品にも力を入れていて、ユーザーの要望をできるだけ反映したいという姿勢でオリジナルアイテムをリリースしています。
「URBAN LIFE」ゾーンのラストは「APIT AUTOBACS ICONIQ 5 Ver.AUTOBACS」です。
こちらは「AUTOBACS」が新たに展開するEV向けの新ブランド「APIT EV PERFORMANCE」のデモ車両で、オーバーフェンダーとリップスポイラー、そして車高調整式ダンパーキットで構成されています。
オーバーフェンダーとリップスポイラーは、上位モデルの「5 N」を意識したデザインでまとめられています。オーバーフェンダーは変更申請の不要な範囲内に納められているので、気兼ねなく装着ができるというのもポイントです。
スポーティな印象のホイールに目が行きますが、注目はその奥に隠れた車高調整式ダンパーです。「HKS HIPERMAX S」をベースに、「IONIQ 5」に合わせたセッティングが施されたもの。
現在は開発中とのことですが、近い将来には発売されそうです。
3つめは自然を楽しむ「VAN LIFE」ゾーンです。
他の2つのゾーンとは雰囲気がちょいと異なるこのゾーンには、「スーパーオートバックスかしわ沼南 rem Wonder BV」が展示されていました。
この車両は、「ペットと旅する」という独自のテーマで車両づくりを行っている「スーパーオートバックスかしわ沼南」が「トヨタ・ハイエース」をベースに製作したキャンピングカーです。
このハイエースで「rem Wonder」シリーズは第3弾となります。製作は専門業者の「キャンパー鹿児島」が担当し、販売は「スーパーオートバックスかしわ沼南」が行うというスタイルを採っています。
室内はハイエースならではの広い空間で、備え付けのシート表皮や床材には、ペットが汚してもニオイが残りにくく、洗ってキレイな状態がキープできる素材を使用しています。
またスイッチパネルなどには開閉できる扉を設けて、ペットのいたずらによる不意の作動を防ぐ工夫も懲らされています。
後部スペースにはペット用のケージが備えられていて、その上に飼い主用のベッドが載るという構成です。
ケージの扉が前後に設けられていたり、外向きの面にはペット用のシャワーが別にあるなど、こんなところにも細やかな気遣いが込められていました。