この記事をまとめると
■タクシーの営業許可を得ていない違法タクシーのことを「白タク」という
■海外からの旅行客を乗せて送る際に金銭の授受が発生する事例が横行している
■海外の観光客に向けてナンバーの色による違いを積極的に発信することが必要だ
タクシー営業するために必要な許可がない「白タク」
テレビのニュースや各種報道などで見聞きする「白タク」。この「白タク」とは、どのようなタクシーなのでしょうか。この記事では、「白タク」の定義や名称の由来、白タクが増えている背景などを解説します。
ニュースでよく見聞きする「白タク」とは?
テレビのニュースをはじめ各報道で見聞きする「白タク」とは、タクシーとして営業するために必要な許可を受けず、自家用車でタクシー業務をしている違法タクシーのことです。
タクシーとして営業する許可を得た車両は、緑色のナンバープレートを付けていますが、違法タクシーである白タクは自家用車のナンバープレート(白色)を付けてタクシー業務を行っています。
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自家用車の白色のナンバープレートを付けた状態でタクシー業務を行っていることから「白タク」と呼ばれています。
白タクが増えている背景
白タクが増えている理由はさまざまですが、日本に滞在している海外の人が本国の友人や知人を乗せるといった理由で金銭を受け取る仕組みができあがっていたり、アプリでタクシーを予約したら白タクが配車される仕組みになっていたりすることも、日本国内で違法タクシーである白タクが増えている理由といえるでしょう。
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白タクが増える時期はある?
白タクは、春節や年末年始などの長期休暇シーズンに増える傾向があります。また、2025年に開催される大阪万博でも白タクによる違法タクシー業務が横行する可能性があるとして、警察は警戒を強めているとのことです。
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今後、大阪万博やインバウンドなどにより、海外の観光客が日本に多く訪れ、白タクによる違法行為が増加するかもしれません。違法タクシーである白タクをなくすのは簡単なことではないものの、地道な周知徹底や取り締まりなどを進めていくことなどが、違法行為の白タクをなくす第一歩といえるでしょう。
ナンバーの色で白タクを見極められることを知ってもらうことも大切
日本では、タクシーとして認められている車両の多くが緑ナンバーをつけています。白ナンバーのタクシーは、原則として存在しない(日本版ライドシェア等を除く)ため、ナンバーの色で営業許可を受けているタクシーか違法タクシーの白タクか判断できることを、海外の観光客に向けて積極的に発信することも違法行為である白タクをなくすために必要なことなのではないでしょうか。