日本初公開のGRカローラ進化版に絶対タダモノじゃないGRスープラ! TOYOTA GAZOO Racingブースは走りの血が騒ぐブースだった【大阪オートメッセ2025】 (2/2ページ)

「Supra A90 Final Edition」は近日販売予定

■GRスープラで得られた知見を盛り込んだ「Supra A90 Final Edition」

 TGRブースの中央付近に展示されていたつや消しブラックのスープラにも、来場者の熱い視線が注がれていました。

「Supra A90 Final Edition」と名付けられたそのGRスープラは、ボンネットに追加されたダクトやリヤのスワンネックウイングの装着など、一見してタダモノではない雰囲気を放っていました。

 この展示車両は販売最終検討段階とのことでしたが、近日販売を予定しているそうで、具体的な期日はまだ発表されていませんでした。販売台数は300台とのことです。

「Final Edition」のネーミングどおり、これまでのGRスープラで得られた知見をもとにして、「やるべきことはすべて投入した」と開発リーダーの福本さんがいうように、走行性能や特性を上に引き上げる改良が車体全体にわたって施されています。

 その結果、路面からのインフォメーションや車体の挙動などが把握しやすくなり、運転技術の高いプロドライバーだけでなく一般のドライバーにもその恩恵が受けられる仕上がりとなっているそうです。

 搭載される3リッター直列6気筒ターボの「B58B3001」エンジンは、出力で48馬力、最大トルクで70Nmと大幅な向上を果たして戦闘力を高められています。

 出力向上で増す発熱には、ラジエターを追加し大容量の電動ファンを備えて冷却系を強化することで対応。ボンネットにはその熱気を抜くためのダクトが追加されています。

 サスペンションやパワートレインの挙動を受け止めるシャシーまわりには、リヤの荷室に加えられたブレースや、フロア下のブレース、エンジンルームにはタワーバーなど、全体をバランスよく剛性アップさせる補強が加えられました。

 リヤサスペンションのサブフレームのマウント部では、ゴムブッシュをアルミのカラーに交換し、インフォメーションの伝達性を向上。

 シャシーの剛性向上に伴いKW製のダンパーユニットを採用し、サスペンションをアップグレード。乗り心地はベースグレードよりハードになっていますが、普段使いにストレスはない仕上がりとなっているようです。

 出力向上に合わせてブレーキも強化されています。また、ホースをステンレスメッシュタイプとして、タッチの向上を図っています。

 内装では、サーキット走行でも安定したホールド性を確保するフルバケットタイプのシートを採用。表皮は上質感の高いアルカンターラで仕上げられています。

 この仕上げはダッシュボードやセンターコンソール、ドアトリムなどにも施され、全体的に質感が高められています。

 また、ドア開口部のスカッフプレートには「A90 Final Edition」の文字が刻まれて特別感を演出しています。

■ え? トヨタブースにスズキのジムニーが!?

 TGRブースの端には意外すぎる車両が展示されていたので、それも紹介しておきましょう。その車両は「スズキ・ジムニー」です。それを見つけたときには見間違いではないと、少し我が目を疑いました。

 しかし、よく見て納得。その車両は「モリゾウの愛車」シリーズの1台だったんです。現行の「ジムニー・シエラ」をベースに、内外装のカスタムパーツや車高アップキットなどが装着され、「モリゾウ」の好みに仕上げられています。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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