この記事をまとめると
■横断歩道の青色の点滅は車両用信号機の黄色の点灯と同じ意味になる
■歩行者信号が点滅してから横断歩道に侵入するのは法律的には認められていない
■横断歩道の信号を守らないのは信号無視となる
歩行者信号の青色点滅は車両用信号の黄色と同じ
横断歩道の信号(人の形の信号)が青色の点滅をはじめたとき、あなたはどうしますか? 青色の点滅が始まったとき、急いで渡ってしまう人、引き返す人、横断歩道を渡るのを諦めて待つ人など、対応は人それぞれです。この記事では、横断歩道の信号(人の形の信号)が点滅したときの対応について解説します。
横断歩道の信号が青色の点滅をはじめたときの対応
横断歩道の信号(人の形の信号)が青色の点滅をはじめたとき、どのような対応を取ればよいのでしょうか。法律に明記されていることをまとめると次のようになります。
【横断歩道の信号(人の形の信号)が青色の点滅をはじめたときの対応】
・歩行者は横断を始めてはいけない
・横断中の場合は速やかに横断を終えるか横断をやめて引き返す
横断歩道の信号(人の形の信号)の点滅は、車両の信号機の黄色の点灯と同じ意味です。
よって、横断歩道を渡り始める前に青色の点滅が始まったら横断してはなりません。横断歩道を渡り始めているときに青色の点滅が始まったときは、速やかに渡り終えたり引き返したりする必要があります。
横断歩道を渡る人々の足元画像はこちら
では、横断歩道を渡っている途中で信号が青色の点滅をはじめたときの判断基準はあるのでしょうか?
渡り切る? 引き返す? 青色の点滅が始まったときの判断基準
法律では、横断歩道の横断をはじめているときに信号が青色の点滅をはじめたときは、速やかに渡り終えるか、引き返さなければならないと定められています。
横断歩道を渡る複数の人々画像はこちら
では、どのような基準で渡り終えるか引き返すかを判断すればよいのでしょうか。
たとえば、横断歩道を渡りはじめて半分以上渡ったときに青色の点滅が始まった場合、速やかに渡りきったほうがよいといえるでしょう。一方、横断歩道を渡り始めてすぐのタイミングで信号が青色の点滅になったら引き返すほうがよいといえます。
横断歩道を渡り始めている人の足元画像はこちら
つまり、短い距離のほうを選択するというのが、渡り切るか引き返すかの判断基準のひとつといえるでしょう。
横断歩道に差しかかる前に青色の点滅が始まったときは待つ
実際に横断歩道を観察していると、横断歩道を渡り始める手前で信号が青色の点滅を始めているのにもかかわらず、走って横断歩道を渡ろうとする人を見かけます。
横断歩道を走って渡る人の足元画像はこちら
しかし、これは法律的にアウトとなります。前述したとおり、青色の点滅が始まったら横断をしてはならないため、横断歩道を渡り始める前に信号が青色の点滅を始めたときは、横断歩道の手前で待つのがルール上の正解となります。
横断歩道の信号を守ることは自分の命を守ることにつながる
法律に定められているルールは理解しているものの、横断歩道の信号を無視して無理に横断する人は一定数存在します。とくに、寒さや暑さが厳しい時期、急いでいるときなどは、横断歩道の信号待ちをしている時間すら削りたいと思い、交通が途切れる瞬間を狙って走って渡る人を見かけます。
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しかし、横断歩道の信号を守らないのは信号無視です。また、信号無視をして急いで渡ろうとしたために、転倒したり事故になったりすることもあります。
横断歩道の進行を守ることは自分の身を守ることにつながるため、横断歩道の信号は守るようにしましょう。