趣味人歓喜の遊びバンカスタムが7台勢揃い! 日産カスタマイズコレクションのリア充ぶりに瞠目せよ【大阪オートメッセ2025】 (2/2ページ)

オーバーランドスタイルのキャラバンも!

 もう1台、NV200バネットで注目はトランポビルダーの名門、浜松のオグショーのカスタマイズだ。オグショーが別注したコーデュラナイロンの専用ベッドキットを装着しているのが特徴。ひっかき傷やスクラッチに強く、対光性や耐久性に優れたベッドマット面であるため、カラビナやフックなどハードなアウトドア着のままでも、あるいは荷物の出し入れが激しいラフな使い方にも、きっちり応えてくれる仕様といえる。

 星型2ピースホイールが渋くキマったキャラバンは、大阪のエセックスによるオン・オフ兼用のワーケーション仕様のカスタマイズだ。最大300kgもの耐荷重で、最長1400mmも引き出せるスライドデッキを備え、仕事道具と遊び道具をキッチリと積み分けられる。車内泊仕様というと所帯じみた雰囲気にも陥りがちだが、車内にイエロー、ボディサイドのブルーなど、フラッシュカラーのアクセントごとスタイリッシュな仕上げだ。

 SUVやクロスカントリーでは定番のスタイルだが、ワンボックスでは珍しいオーバーランドスタイルに仕上げたカスタマイズによる、冒険心あふれるキャラバンは、群馬のJAOSが仕上げたディーゼル仕様。走破性を高めるため14段階で減衰力をダイヤル調整できるショックアブソーバを開発したという。JAOS得意のルーフラックやLEDフォグによる前照灯を装着した外観は迫力満点。インテリアにはオグショーのタフスペックコンセプトのフリップベッドを用いている。

 フルサイズとミドルに囲まれたなかで、異彩を放っていたのは軽規格のバン、クリッパーリオの4WD仕様をベースとした釣り仕様。札幌のカスタムビルダー、ニーズボックスによる一台だ。室内ルーフにはハンガーラックが設えられ、アタッチメントを使用してロッドを固定することができる。硬質木目調のパネルトレー、もしくはベッドマットを使いわけることで、最大1700mmのベッドマット面を作り出すこともできる。朝早く夜遅い、そんな釣り愛好家が快適に不足なく使える、ミニマルなトランスポーターに仕上がっている。

 日産の純正コンバージョンであるキャラバン マイルームは、収納力やアレンジや可変性の高さだけでなく、プライベート空間として木目に囲まれた美しい仕上がりに注目。LEDのアクセント照明がよく似合う高級感だ。跳ね上げ式のベッドマットの回転部に油圧ダンパーを採用し、ベッドマットを下ろす際には手を離すだけで、はんなりと減速して水平ポジションにセットできる。バタンと嫌な音を立てない仕組みで、見えないところまで細やかで上質な仕上がりは流石だ。

 ベース車がしっかりしているからこそ、本格的なユースケースとカスタマイズに対応できる、そんな日産の底力を体感できるブースだ。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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アウディA6(C5世代)
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ランニング
好きな有名人
コロッケ、サンシャイン池崎

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