新旧2台のエクストレイルにも注目!
ほかにもGT-Rニスモ・スペシャルエディションや、オーテックの仕立てたオーラ オーテック・スポーツスペックらに交じって、「体験モノ」としてぜひとも注目してほしいのが、「アンワインド」と「リマスタード」というT32とT33、新旧2台のエクストレイルによるコンセプトだ。
コンセプト・ストーリーとしては、父と子が自分の「好き」を詰め込んでチルな時間を過ごしに出るための2台というもの。まずチルではなくプル、つまり牽引しているトレーラーだが、何枚も立てたプライウッドで人の身体に沿った曲線を作り出し、座っても寝転がっても心地よいオープンエアのラウンジスペースとなっている。そのためのエスプレッソマシンが荷室に車載されているわけだが、こちらのシェルフもプライウッドとLEDによる造作物だ。プライウッドはミッドセンチュリー家具などでお馴染みの成型性の高い素材で、使い込むほどにヴィンテージな雰囲気を醸し出すのはいうまでもない。
他方、もう一台のT32は、先のトレーラー&エスプレッソのアンワインドが父仕様であるのに対し、ちょい古いモノにヴィンテージ性を見出す子仕様。こちらの荷室には、逆S字のシェルフにアナログレコードのコンポーネントが積まれている。オーディオテクニカ製のワイヤレス&USB対応のアナログプレイヤー「AT-LP120XBT-USB」で、パワードブックシェルフスピーカー「AT-SP3X」が組み合わされている。
しかも電源は日産リーフから再利用されたポータブルバッテリーを使っており、質の高いサウンド再生に欠かせない正弦波の電力を供給する。ブルートゥース経由で、昔のアナログでは考えられなかったほどの、キレがよくバランスのいい再生音が小気味よく響いてくる様は、説明スタッフに声をかけてぜひ、試聴してみてほしい。
ちなみに荷室と牽引物にどうしても注目が集まるコンセプトカー2台だが、ボディサイドのグラフィックは正弦波がモチーフ、逆S字型&S字型と見えたプライウッドのシェルフはっじつのところ‘25’であって、OAMと万博で盛り上がる大阪の2025年とエクストレイル25周年を表しているのだとか!
車載の「好き」なものというミクロから、引きで見た2台というマクロの大きな全体図まで、広々とした大阪の会場だからこそ感じられる雰囲気ごと、体感してきてほしい。
会社として大変そうないまだからこそ、あれこれ注目を浴びてしまうところはある。大人っぽくて本格的なのに、ギークで悪ノリにすらつき合ってくれそう、そんなCMのなかでよりよっぽど「やっちゃっている」日産を、大阪ではちゃんとリアルで見ることができるのだ。