この記事をまとめると
■VWゴルフは1974年に登場し、現行型で8代目となる
■2025年1月、ゴルフとゴルフヴァリアントがマイナーチェンジを実施
■木下隆之さんがゴルフ、ゴルフヴァリアントの最新モデルに試乗した
8代目ゴルフがマイナーチェンジ!
フォルクスワーゲンの「フォルクス」は「国民」を意味し、「ワーゲン」は「クルマ」です。つまり、民衆のクルマとして社名が名付けられているのは有名な話ですが、そうなるとフォルクスワーゲンが開発するクルマが大衆をターゲットにしているのは理にかなっています。
さらに、フォルクスワーゲンの象徴的モデルである「ゴルフ」が民衆に好まれる味付けになっているのも納得です。デビューは1974年で、すでに50年も国民に支持されているため、クルマとしての欠点があるはずありません。
2021年に発売を開始した現行モデルは8代目を迎えています。ゴルフがドイツ国民に、いや、世界中で支持されているのは、絶え間ない改良の積み重ねによるものかもしれません。今回、その8代目ゴルフがマイナーチェンジを受けて誕生しました。
結論からいえば、完成度は完璧です。どこにも欠点はありません。ベン図で考えると、AとBの交わるポイントにたとえることができます。誰もが納得する味わいです。今回ドライブした新型「ゴルフ」と「ゴルフヴァリアント」は、見事にまとまっていました。
前後のデザインに手が加えられていますが、劇的な変化は少ないです。ヘッドライトの「IQ.LIGHT」が500mのハイビームの照射に進化し、さらに安全性が高まりましたが、改良されたのはむしろ室内にあります。
モニターは12.9インチに拡大され、フォルクスワーゲンの室内操作はほぼモニター内に集約されています。物理スイッチを省略するのが主流なので、欠かせないのはモニターの大型化です。遅ればせながら、ここに手を入れたことになります。