現在ではリヤドアでの採用例が多い
ちなみに、いわゆる観音開きドアを採用するホンダ・エレメント、マツダRX-8、トヨタ・センチュリーロイヤル、リンカーン・コンチネンタル コーチドアエディション、そしてマツダMX-30など、リヤドアに後ヒンジを採用しているクルマもあるが、MX-30の場合、後席に乗り込む方向では前ヒンジドアより乗降幅が広く楽だが、降車する際は逆に降りづらくなったりするし、フロントドアを開けないとリヤドアが開けられない使いづらさ、デメリットもある。
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ただし、センチュリーロイヤル、ロールスロイスの4ドア車やリンカーン・コンチネンタル コーチドアエディションのようなショーファーカーでは、後席の乗降性を最優先した結果、後開きのドアを採用していることになる。これなら和装でも、フレアスカートでも、優雅に無理なく乗り降りでき、乗降による着崩れを防げることにもなるわけだ。つまり、ショーファーカーでないとあまり意味がないのが後ヒンジのスーサイドドアということになる。
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