時代とともに種類や規定が変化
1960年に「道路交通法」が制定され現在も続く免許制度の形となった
ここからは再び免許制度に関する話に戻しましょう。
1960年、現在でも聞き馴染みのある「道路交通法」が制定されました。つまり、現在も交通関係の法律として耳にする「道路交通法」は、2025年から見て65年前に制定されたということになります。
この道路交通法が制定されてから5年後の1965年、複雑化していた運転免許の整理と統合が実施されました。また、その1年後となる1966年には免許証番号が全国統一のものになりました。
よって、現在でも続く免許制度は2025年から60年ほど前から続くものということになります。もちろん、この60年の間にさまざまな変更や新たな免許の創設など法改正がされていますが、基本的な形は60年以上変わっていません。
新たなモビリティの登場で歴史が繰り返されている?
2025年現在、電動キックボードや新たな小型モビリティなどが登場し、これらはインターネットを通じて簡単に手に入るようになっています。
そこで、問題となっているのが交通ルールやマナーの周知徹底と免許制度の在り方です。
現在、四輪車の免許が普通車・準中型車・中型車・大型車など細分化され複雑になっていることに加え、二輪車も原付、小型限定普通自動二輪、普通自動二輪(限定なし)、大型自動二輪など複数の免許が存在しています。
そして、原付に区分される乗り物は、一般原付、特定小型原付、特例特定小型原付の3つがあり、名称だけでは免許が必要なのか不要なのかがわからないという事態になっています。
四輪車・二輪車ともに、保有している免許で乗れるのかわからないという問題が発生していることからも、運転免許の整理と統合をして、より簡潔でわかりやすい制度に変更してもらいたいと思っている方も少なくないのではないでしょうか。