マツダ謹製チューニングロードスター「12R」登場が話題! じつは初代にも「M2シリーズ」という超ホットモデルが存在した!! (2/2ページ)

M2の魅力は色褪せない

 そしてM2の集大成ともいえるのが、1994年2月にリリースされた「M2 1028」だ。ベース車が1.6リッターから1.8リッターに排気量がアップされたことで、こちらも1.8リッターベースとなり、1001と同じくエンジンを専用チューンでNAエンジンながら+10馬力の出力向上を実現。

 走りの性能を向上させつつも徹底した軽量化がなされており、10点式のロールケージはアルミ製となり、純正よりも50kgもの軽量化がなされたハードトップを標準装備する一方で、幌を非装着としている。

 さらにシートは軽量なFRP製フルバケットシートに変更され、トランクリッドやブレースバー、果ては牽引フックまでもが軽量なアルミ製へと置き換えられていた。

 足もとに備わるアルミホイールも、形状こそ1.8リッターモデルの純正品と同じデザインであるが、なんと鍛造アルミ製となっていて、裏側の肉抜き形状も異なる専用品となっていたのである。

 このようにスペシャルなチューニングやカスタマイズが施されたM2がリリースしたモデルたち。実際に世に放たれたのは、このロードスター3台のほかはAZ-1をベースとした「M2 1015」のみとなっているが、欠番となっているモデルのなかには実際にコンセプトカーとして展示などがなされたものもあり、当時としてはかなりチャレンジングな企画だったことがおわかりいただけるのではないだろうか。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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