この記事をまとめると
■正しいドライビングポジションをとることで運転時の体への疲労が軽減される
■日本自動車ジャーナリスト協会では運転姿勢を指導する際に6つのチェック項目がある
■コーナリング時の視線や駐車の際のハンドル操作も気を付けるべきポイント
運転姿勢を見直すだけで走りが安定する
正しい運転は、正しいドライビングポジション(以下「ドラポジ」)から。ドラポジが正しくないと、正しい運転操作ができなくなって危険でもあるし、身体が痛くなったり、疲れやすくなったりするものだ。
正しいドラポジがとれていると、見た目にもスマートだ。反対に、正しくないドラポジは見た目からしてカッコ悪い。どういうドラポジだとカッコ悪く見えるのか、ざっと挙げてみると、まずは街なかでもよく見かける、ハンドルまでが近すぎる、女性に多いパターン。ハンドルにしがみつくような姿勢で身体がシートの背もたれから離れてしまっていると、加速や減速やコーナリングで上半身がグラグラ動いて、走りも不安定になる。
反対に、ハンドルまでが遠いパターンもある。筆者は一般ドライバーに運転を教える機会もあるのだが、これがじつに多くて驚く。チルトは知っていてもテレスコピックを知らない生徒さんも多い。この場合、ハンドルを大きく切ると肩がシートの背もたれから離れて、これまたカッコ悪いし、身体が安定せず危なっかしい。
内掛けハンドルも、正確なハンドル操作ができなかったり、とっさの場合に対応が遅れたりして、いいことはなにもない。そもそも内掛けがしたくなるのは、ドラポジが正しくない証拠。ハンドルまでが遠すぎるから内掛けのほうがしやすいように感じてしまうのだ。