いつの間にやら左や右にプラス1車線! いまアチコチに設けられる「付加車線」ってなに? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■「付加車線」は交通渋滞が起こりやすい区間に渋滞緩和策のひとつとして設置される

■本線の1番左側や追い越し車線として用意される

■一般道でも設置されている場所がある

渋滞緩和策のひとつとして導入される「付加車線」

 付加車線とは、交通渋滞などが起こりやすい区間に、限定的に設けられた追加の車線をいう。

 登り坂で、低速走行になるクルマのため設けられる登坂車線は記憶にあっても、付加車線という言葉やそれが設置された道路をすぐに思い出せない読者もいるかもしれない。

 じつはこの付加車線、いろいろな場所で活用がはじまっている。そして追加する車線は、本線の左側だけでなく、追い越し車線となる右側に、さらに追加して車線が設けられる場合がある。

 いずれも、クルマの台数が集中することによって流れが悪くなりやすい場所に設けられる、渋滞緩和策といえる。

 本線の左側に付加車線が設けられる場合は、インターチェンジでの合流や、逆にインターチェンジ出口へ向かってクルマが停滞しやすい場所に、本線を走るクルマの速度を低下させないよう、側道側にゆとりをもたらす目的で設置される。

 たとえば、東名高速道路の下り線の神奈川県大和トンネル付近に、本線の3車線に加え、その左側に4車線目となる付加車線が設けられた。これにより、横浜町田インターチェンジから合流してくるクルマの交通量増加に対し、渋滞を緩和する狙いがある。

 逆に、追い越し車線の右側に設けられる付加車線は、まさに追い越しのための車線追加だ。たとえば中央自動車道の下り線で、多治見から小牧東のインターチェンジ間に設けられている。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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