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かつては「走る棺桶」なんて揶揄された印の高速バスが超絶進化! 寝台バスに一度は乗ってみたい欲が止まらない!! (2/2ページ)

かつては「走る棺桶」なんて揶揄された印の高速バスが超絶進化! 寝台バスに一度は乗ってみたい欲が止まらない!!

この記事をまとめると

■「オートエキスポ2025」では寝台バスの展示が多かった

■車内に入ると中央通路の左右に2段式で寝台席が用意されている

■展示車両内で来場者が長時間談笑している光景が見受けられた

バスの展示も盛んな「オートエキスポ2025」

 独立開催されていたころより、商用車の展示も充実していたオートエキスポ(通称デリーオートエキスポ)。筆者が出かけ始めた2014年ごろは、まだ日産やホンダなど多くの日本メーカーが出展していたが、その後に乗用車系では、トヨタ、スズキそして韓国系と中華系メーカーが、外資系では数少ない出展ブランドとなっていた。

 しかし、「バーラト(ヒンディー語でインドの意味)・モビリティ・グローバル・エキスポ」という政府主導のクルマ関連の総合イベント下となって2回目の開催となった「オートエキスポ2025」では、メルセデス・ベンツやBMWなど欧州ブランドが戻ってきた。それでも乗用車系ブランドはまだ少なめで、商用車系ブランドも目立っていた。

 筆者は、それほどヘビーではないが、「バスオタク」を自称するので、商用車系ブースでのバスの展示をいつも楽しみにしている。広大な国土をもつインドにおける鉄道は、首都デリー中央駅ですら、各地を結ぶ列車がいつ到着するのか誰もわからないといった状態になっている。

 また、バスに比べれば、鉄道での移動はアクシデントに遭遇するリスクが少ないという点も一般的な利点のひとつだが、インドではそうともいえないほど鉄道事故も多発しているのが現状と聞いている。そのようなこともあり、広大なインド各地を結ぶ高速バス路線というものも充実しているのである。

 長距離移動するためにバス車内を座席にするのではなく、「寝台」としている車両があるのは、古くからの「インド長距離バスあるある」なのだが、昔はいまよりもはるかに事故が頻繁に起きていたので「走る棺桶」と揶揄する声もあり、確かにビジュアル面でもそのイメージに近かった。

 そんな「寝台バス」が、今回のオートエキスポ2025では目立って展示されていた、地元インドのタタやJBM、アショックレイランド、そしてボルボが寝台バス(スリーパーバス)を展示していた。全部ではないもののBEV(バッテリー電気自動車)バスとなっていることもあり、まさに「次世代寝台バス」が展示されていた。

 構造は共通していて、車内に入ると中央に通路があり、左右に2段式で寝台席が用意されている。運転席側が各段に寝台が2席用意され、ドア側席は1席が用意されるのも同じ。なかには下段は座席にし、上段を寝台にした「ハイブリッドタイプ」の車両も展示されていた。

 大きな荷物は車体下部のトランクルームに預けるのだが、寝台席には容量の大きなラックと照明、各席専用の空調ルーバー、USB端子が用意されるのも共通であった。ただメーカーによっては2席あってもUSB端子がひとつしかなく、奪い合いになりそうなものもあった。

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