これが軽!? しかもEV? 学生が作り上げた超シャコアゲ「eKクロス EV」の衝撃! (2/2ページ)

ボディはフルリメイク!

■ボディはいちど全部バラしてから作業をおこなった

 カスタムの作業をおこなうにあたって、ボディ部分はいちどドンガラになるまですべてのパーツを外したそうです。

 これには、安全のために高電圧を発生させるバッテリーユニットを外しておくという目的が第一にあります。加工をおこなう際に万が一でも感電のリスクを避けるためには必須の処置ですね。

 そして、例のモンスタートラックのイメージに近づけるため、ルーフをバッサリとカットするのにも都合がいい、というのもバラした理由のひとつです。

 車高の上がりっぷりに意識が集まってしまいがちですが、じつはこの大胆なイメージチェンジには、ルーフをカットしてパイプのロールバーを装着しているのも大きく貢献しています。

 もちろんこのロールバーの製作も学生たちの自作によるものです。荷室には大径タイヤを保持するためのラックも装着されていて、これも同じパイプ材で製作されています。

 後ろから見ると、ベース車両の面影を探すのが難しいくらいにバッサリとカットされていることが実感できます。

 内張りも手を抜かずにしっかり製作されている点も注目です。

 前後に装着されたクロスカントリー車風のパイプ式バンパーも新たに製作されたものです。フロントバンパーは凝ったつくりになっていて、ウインチも装着されていたりと芸が細かいです。

■雰囲気作りにも注力して仕上げている

 このワイルドなモンスタートラック風のスタイルに合わせて、外装パーツの仕上げにもアイディアが盛り込まれています。

 フロントのグリル部分は中央の三菱マークを外してスムージングしたうえで、タフな雰囲気を強調するように、シボ仕上げの塗装で仕上げられています。

 マークを外した代わりに、「MITSUBISHI」の切り文字を製作して貼り付けています。

 サイドには競技車両をイメージしたグラフィックをあしらい、ハードなイメージを盛り上げています。ちなみに前席部分の内装は純正のままとなっています。

 ホイールはWORK製で、15インチの10Jというワイドサイズ。オフセットは-54という特注品。タイヤはYOKOHAMAのジオランダー。サイズは32×11.50-R15で、幅は292㎜、外径は812㎜という大きさです。

 軽自動車、それもEVをカスタムするとここまで大迫力かつユーモア溢れる車両を作れるんだと、感心させられた1台でした。学生たちの熱意に感服です。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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