走行モードは「i」がおすすめ
ドライバーが期待する動きを瞬時に返してくる。レスポンスがいいといえばそうだが、エンジン回転に同調した加速G……というよりもエンジンより先に加速する!!
エンジンは回転上昇で必要なトルクを発生するが、モーターは回転と同時に最大トルクを発生する。そのトルク特性を使いヒトの感性に”少し先んじた”応答にする。
その少し先行く感が、高性能と感じさせるに十分で、けして出しゃばらない、じつに緻密で繊細な制御が素晴らしい。
加速のレスポンスに対して減速時は、パドルによるシフトダウンでエンジン回転も同調させ、まさにエンジンブレーキ感がある。そこに回生とフットブレーキの協調制御がごく普通の油圧ブレーキを踏んでいる感覚でペダル踏力とストロークに対して自然に減速する。
フットブレーキ中に回生の強弱を行なってもペダル踏力はもちろん減速Gの変化はまったくない。ブレーキに関してはその自然さが完成度として素晴らしいと思う。
走行モードはiで十分。Sは過敏。モードの変化度合を十二分に感じさせるが、これぞ感性より無用に先んじる感が不自然に思う。
結果的にシャーベット、ウエット、高速のドライ路面をスタッドレスタイヤで走行して、そのハンドリングはどうかといえば、シャーベット、ウエットともに制限速度内では操作に自然に応答した安定走行で不穏も不自然な動きはまったくなし。
高速走行の直進性も中立が確かで、操作に対する舵の利きかたも滑らか。何より直進することに微調整の必要がないことがいい。それでいてレーンチェンジ等の応答性にある意味俊敏さが必要な際は思い通りに反応するスタッドレスタイヤの完成度の高さを知る。
いえば圧雪、シャーベットからドライとあらゆる路面状況を一度に味わったタイヤはヨコハマIG70。偶然にも筆者が好んで装着する愛車と同一銘柄。
青森市内から酸ヶ湯温泉までの往復、撮影シーンでは無用にアクセルを踏み込んだ状況での燃費は16~17km/L。スバリストからすれば夢のような数値である。
以上のコメントを参考にぜひご試乗ください。