ロータリーファン胸熱の2台をみっけ! REをぶち込んだロードスター&キャロルがテンション爆上げの仕様だった (2/2ページ)

雨宮シャンテが平成の軽で蘇る

■あの「雨宮シャンテ」を彷彿とさせる「モンスター・キャロル」も

 上の「REロードスター」の隣に展示されていた「ロータリーキャロル with RE雨宮」も紹介しないわけにはいかないでしょう。会場ではむしろこちらが目立っていたかもしれません。

 こちらの超ワイドフェンダーを装着した迫力の佇まいを感じる「キャロル(AA5PA型)」を見て、「RE雨宮」のファンであれば思わず「ニヤリ」としてしまうでしょう。このコンパクトな可愛らしい車体に片側200mmを超えそうなほどワイドな“ワークスフェンダー”を装着したスタイルは、とあるマシンが代名詞的存在だといっていいでしょう。そのマシンというのは、「RE雨宮」代表の「雨サン」が若いころに製作したという「雨宮シャンテ」です。

 じつは、この「ロータリーキャロル」を製作した長野の「郷田鈑金(代表・駒場氏)」は、2024年にその伝説の「雨宮シャンテ」を再現して製作しています。今年はそのパロディ版という意味を込めて、まだ誰も手がけていない平成車の「キャロル」をベースに、「雨宮シャンテ」仕様を作り上げました。

 外観のポイントになるのはやはりワイドすぎるフェンダーでしょう。通常なら汎用のワークスフェンダーキットを活用しますが、これはワンオフでイチから製作したそうです。しかし、じつはそのフェンダーの奥にある足まわりのワイド化が最大のポイントです。

 その方法というのは、「ロードスター(NA型)」の骨格からごっそり流用するというものです。キャロルのボディとモノコックフレームをベースに、ロードスターの足まわりなどの下まわりをごっそり移植してワイド化を果たしています。なので、ホイールベースもロードスターの寸法になっています。搭載されるエンジンは「RE雨宮」謹製の13Bペリフェラルポート仕様です。

 ここまでの情報だけでも十分に驚くレベルですが、真に驚かされたのはその製作期間です。なんと製作に取りかかったのは2024年の11月だそうで、たった2カ月しかないところに年末体調不良になってしまい、緊急で会社のスタッフ総出で仕上げたとのこと。それにしたって異常に早いペースです。いかに“デキる”職人が揃っているということでしょう。


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往 機人 OU AYATO

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