WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

「バニングキャラバンか!」と思ったら出っ歯のなかはアンテナだらけ! 首都高「3D ETC Doctor」は超重要な任務を負っていた (1/2ページ)

「バニングキャラバンか!」と思ったら出っ歯のなかはアンテナだらけ! 首都高「3D ETC Doctor」は超重要な任務を負っていた

この記事をまとめると

■ハイウェイテクノフェア2024で気になる日産キャラバンを発見

■首都高のETC電波を検査するための車両だ

■フロントバンパーにはアンテナが9個内蔵されている

3D ETC Doctorと呼ばれる車両

 ハイウェイテクノフェア2024の会場に、奇妙なフロントバンパーの日産キャラバンが展示されていた。ところが、その内容を聞くと驚くべきものだったのだ。

 説明員によれば、延長されたフロントバンパーはエアロパーツなんかではなく、ETCの電波を受信するためのアンテナが9個並列に内蔵されているのだとか。さらにフロントウインドウ上端分にもバイザー風に突き出している部分にETC電波を受信するアンテナが同じく9個組み込まれている。

 これは、3D ETC Doctor(3D電界強度測定車)と呼ぶ、電波の強度を3Dで捉えることのできる測定車なのだ。開発したのは首都高ETCメンテナンス。つまり、首都高速のETC電波を検査するための車両なのである。

 搭載されたアンテナ18個でETCの電波を受信することで、受信強度の変化などがわかるのだ。さらに、ルーフ側面左右には通過する道路や地形をスキャンできるレーザースキャナーが取り付けられており、GNSSによる位置情報と合わせて電波強度を道路形状に沿わせて「見える化」できるようになっている。

 従来は電波強度を作業員が手作業で測定し、地図と照らし合わせて確認していたらしいから、アナログな従来の作業と比べるとデジタルな作業となってデータの正確性、緻密さは格段に向上したことだろう。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了