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無人の完全自動化が目的じゃない! 乗用車とはちょっと違う除雪機の「自動運転」 (1/2ページ)

無人の完全自動化が目的じゃない! 乗用車とはちょっと違う除雪機の「自動運転」

この記事をまとめると

■除雪車の自動運転技術の開発が進んでいる

■自動運転化による無人化を目指しているわけではない

■除雪車の自動運転について詳しく解説する

進む除雪車の自動運転化

 気候変動によってか、このところ暖冬が続いている日本。しかし、暖冬だからこそ湿った風が山に当たって雲になることで日本海側には大雪が降りやすくなる。

 そんな地域の冬季の交通を守るには除雪作業が欠かせない。一般道であれば自治体が道路の維持管理を委託する業者が、高速道路であればNEXCO各社が委託するメンテナンス会社などが、除雪作業を行っている。

 それは過酷なだけでなく危険も伴う作業であるから、安全には万全の配慮を行い、場合によっては通行止めなどの措置をして除雪作業を行うことになる。車線規制をしての除雪作業は、一般車両が隣を走行するので、さらに注意が必要だ。

  

 それに加えて、少子高齢化が進む日本では、作業員の確保もままならなくなってきている。そこでNEXCO東日本では除雪車の自動運転化の開発を進めている。ハイウェイテクノフェア2024では、そんな除雪車の自動運転開発の進捗ぶりを模型と動画で展示していた。

 乗用車やトラックの自動運転は、高精度な三次元マップとGNSS(GPSなどの衛星測位による位置情報)を照らしあわせ、さらにミリ波レーダーやレーザースキャナー、カメラによる画像認識により障害物を検知しながら、衝突を避けるように進んでいく。これは完全な自律走行であり、人が操作しなくても安全に走行を続けていける構造だ。しかし、除雪車の場合は自動運転でも仕組みがやや異なる。

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