この記事をまとめると
■プロのトラックドライバーは飲食店に詳しい
■トラックドライバー一押しのお店は本当に美味しいのだろうか
■M氏おすすめのご飯処「満洲軒本店」に行って検証してみた
「じゃんめん」発祥のお店に潜入!
インターネットやSNSが発達する前、美味しい料理を提供する店が有名になるのは「口コミ」が重要なツールだった。とくにタクシードライバーの口コミは絶大で、1990年代のラーメンブームの発端もタクシードライバーの口コミが端を発するモノとして知られている。
だが、近所(地場)中心のタクシードライバーと違って、長距離を走りまわるトラックドライバーは、近所だけでなく全国各地の美味い店を知り尽くしているのだ。今回は高知県在住のドライバーM氏おすすめのご飯処、「満洲軒本店」をリポートし、ドライバーの口コミは正しいのか検証しよう。
満洲軒本店の店内画像はこちら
高知自動車道をひたすら南下し、終点四万十町中央ICを出て国道56号線を下ること数分。国道56号と国道381号が交わる変形T字路の三角形の角にお店を構えているのが満洲軒本店。最寄りはJR窪川駅、駅からはおおよそ徒歩10分弱くらいの距離感だ。
昭和35年創業、60周年を迎えたお店の構えは貫禄十分。もともとは焼肉・ホルモン店なので、店内はテーブル席と座敷があり、地元常連客とおぼしきお客は焼き肉を注文。しかし、記者の目当ては高知名物ご当地麺となりつつある「じゃんめん」。そう、この満洲軒本店こそが、じゃんめん発祥のお店なのだ。
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20年程前に「ごはんと合うラーメン」としてお客に提供し始めたのが、じゃんめん。麺の上には卵、ニラ、唐辛子、ホルモンを加えたあんかけを盛大に盛り付け。ホルモンは大きくプリップリ。麺が見えないくらいのボリュームがあり、インパクトたっぷりの見た目に初見のお客は驚くこと間違いなし。
麺は、細ストレート麺。しなやかでシコッとしたおいしい麺だ。スープは、甘味が強くピリ辛でジャンク要素の強い焼肉屋ならではのアイディアの利いた味わいのスタミナテイスト。溶き卵がまろやかに仕上げ、ライスとの相性もいい濃い味わいのおいしいスープ。卵、ニラ、ホルモンが合わさった唯一無二の味だ。余りの旨さに、軽々とペロリ。
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麺を食べたあとはお待ちかねの雑炊だ。お米をあんかけのなかにぶっ込む。想像以上に小ライスが大きく、食べきれるか不安になるも、じゃんめんの汁にダイブさせたら美味しくて完食。ほかにも卵かけご飯と一緒に食べるなど、ご飯との相性は抜群! ニラはじゃんめん1杯につき約80g と食物繊維もたっぷり。柚子胡椒や花椒、お酢などの調味料で自分好みの味変を楽しめることで癖になりハマるお客も多いとか。
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ちなみにスプーンは穴開きタイプと穴無しタイプの2種類を用意してくれる親切さがありがたい。人気店だけあって店内の壁にはぎっしりと著名人のサインで埋まっていた。平日、閉店前の訪問であったが、店内はお客で賑わっていた満洲軒本店。
ジャンメンという、ホルモンやニラがたっぷり入った高知県発祥のラーメン起源のお店。いまや高松市や関西圏でも「まんしゅう」という名前で頂くことができるようになりつつあるが、まだまだ知られざる名店。やはり「旨い店はトラックドライバーに聞け!」というのは間違いないようだ。
ショップインフォメーション
満洲軒本店
住所:高知県高岡郡四万十町古市町1-19
電話番号:0880-22-0019
定休日:日曜・第3月曜
営業時間:11:00~14:00/16:00~21:30