ロボアニメファン狂喜乱舞の車両が登場! どうみても兵器感たっぷりな「多機能鉄道重機」の正体 (2/2ページ)

遠隔操作で高所作業ができる!

 JR西日本によるとこの機械は「高所で人が実施している多様な設備メンテナンスに対応する汎用性の高い作業用機械を目指し、2020 年より株式会社人機一体、日本信号株式会社とともに開発を進めてきたもの」なのだそうだ。

 その特徴は、以下だ。

・インタラクティブ作用で直感的な操作が可能

・多様なツールの装備が可能

・遠隔操作で重量物(最大40kg)の把持、高所作業(最大12m)が可能

 期待される導入効果は以下のようになっている。

・生産性の向上
作業に要する人手が約3割減少。

・安全性の向上
作業の機械化により労働災害(墜落、感電)ゼロを目指す。

・多様な人財の就業環境の創出
性別や年齢によらず高所での重作業に従事可能。

 2024年9月18日から3日間、東京ビッグサイトで開催された「Japan Robot Weak」で、兄弟機の展示、デモンストレーションが実施された。トラックに架装したブームの部分は建機メーカーのタダノが請け負い、緩衝部品などは椿本チエインが担当したとのこと。このブースに、多くの人が集まっていたのはいうまでもない。

 実機の操縦は下部のコクピットからオペレーターが行うのだが、VR技術を併用しているところに大きな特徴がある。これにより、ロボットに搭乗したのと同じ目線で操作をすることが可能になって、人が行う高所作業と同様の感覚でオペレーションができるのだそうだ。まあ、ロボット部に搭乗して操縦すればおもしろいのだが、安全面、コスト面から採用するのは難しいだろう。

 ロボットの顔の部分はカメラになっているが、これに顔を模したカバーをつければよりロボットらしくなる。アーム先端も5本指にすることで、より細かな作業が可能になるかもしれない。オプションアタッチメントは、さまざまなタイプのものを考えられるから「夢」はますます膨らんでいく。あとは「足」だが、これは「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」などといわれてしまうかもしれない(笑)。


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