
この記事をまとめると
■ハザードランプは非常時に点滅させる灯火類となる
■本来の使い方とは異なるがサンキューハザードなどのマナーとしての使用は有効に活用したい
■周囲の交通に混乱・誤解をきたすような使い方は取り締まりの対象となる可能性がある
道交法でサンキューハザードは規制もなければ禁止もない
さまざまな場面で使われるクルマのハザードランプ。じつは、マナーとしてのハザードランプの多くは、本来の使い方ではないことをご存じでしょうか。この記事では、ハザードランプの意味や本来の使い方、マナーとしてのハザードランプが交通違反となるのか解説します。
ハザードランプとは?
ハザードランプは、「非常点滅表示灯」とも表記される灯火類です。つまり、非常時に点滅させる灯火類となります。
ハザードランプの本来の使い方は、主に次のような場面です。
・夜間、道路に駐停車するとき(非常点滅表示灯・駐車灯または尾灯をつけなければならない)
・昼間、50m先が見えない場所に駐停車するとき(非常点滅表示灯・駐車灯または尾灯をつけなければならない)
・夜間と視界が200m以下の昼間、やむを得ない理由により高速道路で駐停車する場合(非常点滅表示灯・駐車灯または尾灯をつけなければならない)
・運転中に緊急地震速報が発表されたとき(非常点滅表示灯を点滅させ、急ブレーキを避けて緩やかに減速する)
マナーとしてのハザードランプは本来の使い方ではない
サンキューハザードや駐車場で駐車する際のハザード、NEXCOなどが推奨している渋滞末尾でのハザードなど、マナーとしてのハザードランプは、本来の使い方とは異なる使用方法です。
しかし、このようなマナーとしてのハザードランプが交通違反としてすぐに取り締まられることはありません。意思を伝えるためにも、マナーとしてのハザードランプは有効に活用したほうがよいといえるでしょう。
ただし、使い方を間違えると交通違反として取り締まられる可能性が高くなるため、ハザードランプを使用する際は十分に注意しなければなりません。
たとえば、路端に停車したときにハザードランプを点滅させ、ハザードランプを点滅させたまま発進し、ハザードランプを消し忘れてしまうと、周囲の交通を混乱させたり誤解させたりしてしまいます。
このように、周囲の交通に危険を与えるようなハザードランプの使い方をしてしまうと取り締まられる可能性が高くなるため、ハザードランプの消し忘れには十分に注意しましょう。
違反ではないが使い方を気をつけなければならないハザードランプ
ここまで解説してきたように、ハザードランプは、危険な状況であることを周囲に知らせるために使用する灯火類です。ただ、マナーとしてハザードランプを使用するシーンも多々あります。
マナーとしてのハザードランプは、本来のハザードランプの使い方とは異なるものの、ただちに交通違反となる可能性は低いです。しかし、周囲の交通を混乱させたり誤解させたりするような使い方をすると、違反として取り締まられることがあります。そのため、ハザードランプの使い方は、十分に気をつけなければならないといえるでしょう。