当たり前のようにやっている行為がクルマの寿命を縮めている! じわじわクルマを傷める行為7つ (2/2ページ)

「乗りっ放し」と「放置」は厳禁

減速せずに道路のキャッツアイや減速帯を通過

 道路のセンターラインにあるキャッツアイや、走り屋封じとして峠道などに設置される減速帯。先述した縁石や車止めの場合は低速時ですが、こちらはうっかり通常(あるいはそれ以上?)のスピードで通過してしまう可能性があります。とくに運転しているクルマに扁平タイヤが装着されている場合、タイヤがパンクしたり、極端に車高を落としている場合などボディの下まわりをヒットしてしまう可能性があります。

タイヤの空気圧チェック忘れ

 最近ではタイヤの空気圧センサーが内蔵されているクルマも増えつつあり、オンボードコンピュータなどで警告表示をしてくれます。しかし、まだまだ装備されていないクルマ(とくに古いモデル)も多く、オーナーが空気圧を管理する必要があります。

 タイヤの空気圧が減ったまま走行していると……ある日突然、バーストして立ち往生する事態に。とくに外気温が高い夏場は要注意。まずは愛車のタイヤの空気圧の適正値を確認し、でタイヤの内圧が上昇していない冷感時を狙って定期的に補充(月に1度程度)しておきたいところです。

ドアのエッジを壁などにぶつけてそのままにする

 幅が狭い駐車場の隅に停めた際、ついうっかり壁にドアをヒット。傷がついてもそれほど目立つものではありませんし、ついうっかり放置してしまいがちです。しかし、塗装面は確実に削れています。さび止めを塗ったうえで、タッチペンで傷の部分を保護しましょう。

 ディーラーオプションでドアエッジモールが設定されている理由……それだけうっかりぶつけてしまう人が多いため、幅広いモデルに設定されているのです(輸入車にもあるくらいです)。

ボンネットの飛び石を放置する

 高速道路などを走行していると避けて通れないのが飛び石。「あっ!」と思った次の瞬間にはボディやガラスに直撃しています。数ミリサイズの小石であっても、直撃すればかなりのダメージとなります。ボディであれば塗装面をえぐりますし、ガラスであれば打ちどころが悪ければ亀裂が入り、交換せざるを得ないほどの破壊力を秘めているのです。そしてボディにヒットした場合、放置しておくと錆になってしまうことも。速やかにさび止めとタッチペンで補修してください。

まとめ:ちょっとした気遣いが愛車を長もちさせる!

 クルマという工業製品である以上、走れば汚れますし、傷もつきます。かといって、ガレージに保管していても劣化していくことに変わりはありません。いずれにしても「乗りっぱなし」や「放置すること」が部品やクルマそのものの寿命を縮めてしまうのです。

 国土交通省のホームページにも「マイカーをチェックしよう!日常点検15項目チェックシート」というPDFファイルが公開されています。エンジンオイルやウオッシャー液の量、タイヤの損傷や空気圧、ワイパーの拭き取り具合など、誰にでもできる項目ばかりです。

 先述したとおり、最近のクルマはコンピュータがエンジンオイルの劣化などを知らせてくれる機能を装備しています。これらを有効活用しつつ、最低限でもいいので愛車のコンディション維持に努めたいところです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

新着情報