見るべきは走行距離だけじゃなく「記録簿」と「内装」! 中古車でハズレを掴まない方法

この記事をまとめると

■同じ車種・年式・走行距離・グレードでも中古車は同一コンディションにはならない

■中古車を購入する際には「点検記録簿」が役に立つ

■走行距離の割に内装がキレイな中古車を選ぶとハズレを掴む率が減る

同じ状態の個体がないから中古車は面白くも難しい

 メーカーがクオリティコントロールをする新車であれば、基本的に個体差というものは最小限となっているため、同じ年式の同じ車種、同じグレードであれば、状態に大きな差が出るということはほぼないといっても過言ではない。

 一方、中古車となると、それまでの歴代オーナーの使い方やメンテナンスによってクルマの状態は大きく変わってくるので、たとえ同じ年式、同じ走行距離の同一グレードの車種であっても、まったく同じコンディションとはならないのが面白いところであり、難しいところといえるだろう。

 そういった意味では、クルマに備わる点検記録簿というのは非常に重要で、過去の整備履歴がわかれば今後の対策もしやすくなる。

 たとえばいま現在は絶好調なクルマがあったとして、過去に部品の交換歴があるから絶好調なのか、それとも何もメンテナンスされていないけれど、たまたま絶好調を維持しているのかという判断は、点検記録簿があれば簡単に判断ができるというワケだ。

 逆に点検記録簿がないと、部品が交換されているのかどうかは目視で判断するしか術がなく、今後の整備計画なども立てづらくなってしまうのである。

 そのほかでよく話題に挙がるのは、年式に対して極端に低走行な極上車と呼ばれる車両と、過走行気味だがメンテナンスはしっかりされてきたことがわかっている車両のどっちがいいかという問題。

 これは低走行な極上車を買ってきて、めちゃくちゃメンテナンスを実施するというのが最高のクルマになることは間違いないが、低走行な極上車は間違いなく車両価格が高い上にメンテナンスにも費用を投入することになるため、かなり予算に余裕がないと現実的ではない。

 もちろんそのクルマに昔から憧れがあって、たくさんの私財を投入してでもいいものをほしいという場合には止める理由もないが、足グルマとしてそこそこの出費である程度の期間だけ好調で乗れればいい、というのであれば、メンテナンスがしっかりされてきた過走行車のほうが安心して乗れる可能性が高いだろう。

 このように、中古車の状態がさまざまなのと同じで、購入する際も購入する側の狙いや意図によってオススメできる物件は変わってくる。

 ただ間違いなくいえるのは、しっかりメンテナンスがなされてきたクルマは好調である率が高く、内装の状態がキレイなクルマは丁寧に扱われてきた可能性が高いので、比較的安価に状態のよい車両を選びたかったら、しっかりした履歴のある記録簿が備わり、走行距離の割に内装がキレイなものを選ぶとハズレを掴む率はグッと減るハズだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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