クラウドによる一元管理でアルコールチェックも効率的に
たとえば、トラックの後方安全を考えてバックモニターが付いた車両を導入したとする。ところが、一向に後方接触事故が減少しないという問題が発生した場合、なぜそのような状況にあるのか分析する必要があるのだ。その結果、新たに起きている事故は上方にある看板などとの接触であると判明すれば、導入したバックカメラの映せる範囲に問題があったことがわかってくる。このようなときに、後付けの広角カメラやソナーシステムを、必要範囲に取り付けれることで問題は解決するわけだ。
また、実際に拠点の多い現場では、アルコールチェックの管理に悩んでいるなどということがある。飲酒運転は絶対あってはならないだけに、そのチェックは厳重に行わなければならない。しかし、拠点が多いと目の届かないところが出てくる。そのような場合にクラウドによる一元管理システムを導入することで、複数の拠点で行うチェックを1カ所で把握できるようになるのである。
こういったシステムは、アルコールチェックのほかにも
・日報や月報の作成管理
→ドライブレコーダーやタコグラフと連動して運行状況を自動把握。
・車両管理
→車両の稼働状況やそれに基づく拠点ごとの適正台数、営業車両の予約管理、車検や点検時期などを一元管理。
・安全運転管理
→ドライブレコーダーやドライバーモニタリングシステムで運転状況を把握し、ドライバーごとに運転診断を実施。
などといった多くの機能がある。
ドライブレコーダー、デジタルタコメーター、ドライバーモニタリングシステムは、車両ごとに取り付け場所などを大きく変更することはあまりない。しかし、カメラ、モニター、ライトなどは、トラック、建設機械、フォークリフトなど、車両によって必要な場所が変わってくる。
また、場合によっては各車両の使い方やドライバー・オペレーターの都合によっても取り付け位置などの調整も必要だ。こういった個別の事情にも、後付けの装置・システムは臨機応変に対応が可能である。今後、さらにいろいろなタイプの登場が期待されている。