ボディカバーがクルマを痛めてしまうこともある
ボディカバーが不要なケース
○乗る頻度が多め(通勤や通学など)
よほどマメな性格でもない限り、毎日の通勤や通学で使っている愛車にボディカバーを被せるのはおすすめしません。何より手間ですし、出先から戻ってきてクルマが熱を帯びている状態でカバーを被せたら、とくに夏場は熱気がこもってしまうからです。
○あまり洗車をしない
ボディカバーを被せたら洗車不要……ではありません。ボディカバーを被せていない素の状態と比べれば汚れにくくなるので、洗車の頻度は少なくて済みます。しかし、屋外保管である以上は汚れますし、劣化したボディカバーを使い続けると、カバーのすき間から雨水が浸入してボディを濡らしてしまいます。定期的なチェック&洗車は必要です。
○風が強い地域で土ぼこりが舞いやすい駐車環境
周囲に畑があると、空気が乾燥している冬場に強い風が吹くことですさまじい土埃が舞い上がります。地域によっては視界を遮るほどの土埃になることもあります。そんな環境でボディカバーを被せておいたら……。ボディにヤスリ掛けをしているようなものです。以前の筆者の保管環境がまさにこれで、ずいぶん悩まされました。
○「カバー傷」が気になる
風の影響でボディカバーとボディが接触している四隅や角などがこすれてしまい、うっすらと「カバー傷」がついてしまいます。筆者も経験がありますが、塗装や内装を紫外線や雨などから守る代償として、うっすらとついたカバー傷には目をつぶりました。
○ズボラな性格でいいかげん
ボディカバーを外したら、きれいにたたんでトランクなどにしまう必要があります。面倒なのでぐるぐる〜と適当に巻き上げると、ボディカバーの表面に付着した汚れや埃などが内側に付着してしまうことも……。この「きれいにたたむ」という行為が面倒であれば、ボディカバーはやめておいたほうがいいかもしれません。
まとめ:ボディカバーは消耗品であると認識すべし
価格帯や使われている素材によって寿命は異なりますが、ボディカバーは消耗品です。汎用品であろうと、専用設計の高級品であろうと、いまこの瞬間も劣化しています。そして交換時期を迎えます。筆者は以前、1万円台半ばの汎用品を使っていましたが、2年ほど使うと内側の素材が粉を吹きはじめ、やがて雨水を通すようになりました。カバー傷にも泣かされました。
所有していた愛車がひと昔前のクルマだったこともあり、カバー傷には目をつぶり、内装の保護を優先してカバーを掛け続けました。その結果、乗る頻度が減りましたし、クルマに乗る際にカバーの置き場所にも困りました。面倒なことも多々ありましたが、カバーを外したとき、ボディが汚れていない! というヨロコビは格別だったことを覚えています。
ボディカバーを用いることで得られるメリット・デメリットがそれぞれあります。「内装に紫外線を当てたくない」など、愛車に対して妥協したくないポイントを見極め、ボディカバーの必要性を見出してみてください。