ボディカバーは人を選ぶ! クルマのボディカバーが向いてる人向かない人 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■愛車を雨風や紫外線から守るボディカバーの使用には向き不向きがある

■乗る頻度が少ない・こまめに洗車ができるなどの場合にはボディカバーは有効だ

■土ぼこりが舞いやすい環境下での使用やカバー傷が気になる方にはおすすめできない

ボディカバーを使っていいケースとダメなケースがある

 愛車の理想的な保管環境といえば屋内保管、つまり屋根付きのガレージが挙げられます。あるいは、マンションの地下駐車場など、雨風や紫外線の影響が少ない場所も理想的です。しかし、現実にはこれらの保管環境を確保するのはなかなか難しいもの。かといって、カーポートを設置しても、それなりの出費が伴いますし、何より十分なスペースが必要です。

 そこで……愛車を保護する残された選択肢に「ボディカバー」が挙げられます。初期投資を抑えつつ、雨風や紫外線を保護してくれるカー用品であり、純正オプションとして用意されているケースもあります。しかし、一見すると便利なボディカバーも、使うには向き不向きがあります。今回はその実例をまとめてみました。

ボディカバーが有効なケース

○乗る頻度が少なめ(週1〜月2・3回程度)

 ボディカバーを掛けたり外したりといった作業は面倒ですし、意外と時間も掛かります。愛車に乗るのは仕事が休みの週末や、月に2〜3回、あるいは長期保管など、乗る頻度が少ない場合は有効なケースといえます。

○線路が近い屋外駐車

 線路が近い駐車場だと、鉄粉が飛んできてボディに付着することがあります。その鉄粉が錆びてやがて塗装面を痛める可能性も……。別の駐車場に変更するのが難しい場合、乗る頻度を問わず、ボディカバーを掛けることで鉄粉の付着を抑える効果が期待できます。

○定期的に洗車できる

 ボディカバーは、文字どおり「ボディを全体を覆うカバー」であり、下まわりは保護されていません。すき間から土埃が侵入することで、ボディ表面に付着してしまいます。ボディカバーを被せているから安心……ではなく、定期的な洗車(目安として半月に1度程度)は必須です。

○夏場に湿度管理ができる

 ボディカバー初心者がうっかり陥りがちなミスがこれです。室内が密閉状態のままだと、とくに夏場は湿気がこもるためカビが生えやすいのです。ボディカバーを被せて駐車する際は窓を少し開けておき、さらに除湿剤を車内に置いて定期的な交換(1カ月も経たないうちに水がいっぱいになることもあるので)が必要です。

○防犯が気がかり

 乗る頻度が少ないのであれば、防犯を兼ねてボディーカバーで覆うことも一定の効果が期待できます。事実、2重3重にボディカバーを被せて警戒度MAXにしている某スポーツカーオーナーが近所に実在します(湿気がこもりそうですが……)。オーナーの気迫そのままに、すさまじいまでの「触ったら承知しねぇぞ!」オーラが出まくっています。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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