基本的にモードは「ノーマル」か「オート」でOK
また、4WDといえばスバルだが、スバルのフォレスターやアウトバックなどには、悪路からのスムースな脱出をサポートするX-MODEが用意されている。
X-MODEをONにすれば、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールし、悪路から脱出しやすくなる。従来苦手だった、ハンドルを切った状態でも発進性とスタック脱出性が向上しているのが大きな特徴。さらに、下り坂などで常に一定の車速を維持するヒルディセントコントロールも備わっている。
ただし、X-MODEは、悪路での使用を想定しているため、常時使用はNG。車速が約40km/hを超えると、自動解除される仕組みだ。
また、スバル車の一部には、センターデフのイニシャルLSDトルクを調整できるマルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)がついているクルマもある。これは、オートモードでも3段階あり、「AUTO」はあらゆる走行条件をカバーするオールラウンドタイプの制御モード。AUTO [+]はトラクション重視(センターデフの差動制限が強い)。AUTO [−]は回頭性重視(センターデフの差動制限が弱い)。
スバルとともに4WDの制御が多彩な三菱も、トライトンだとALL(状況に応じて自動切換え)、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、HLc(センターデフロック)、4LLc(センターデフデフのローギアモード)と、5つの4WDモードがある!
いずれもモードが多すぎて、使いこなせないような気もするが、どのクルマも「ノーマル」や「オール」モードにしておけば基本的にOK。あとは緊急脱出用のモードを覚えておけば、大きな問題はないはず。
それ以外のモードはマニアックなオーナーが、走行シーン、シチュエーションに合わせて違いを楽しめばいいのでは?