大排気量でバカッ速! クルマ好きの夢「F」が消える……レクサスRC F生産終了に涙しつつ「F」を振り返る (2/2ページ)

モータースポーツでも大活躍

GS F

 EセグメントセダンのGSをベースに、2015年に登場したスポーツセダンがGS Fだ。2014年にIS Fが生産終了していたため、GS Fの登場によってセダンのFモデルが復活した形となった。最高出力477馬力を発生する5リッターV8エンジンを搭載し、NAエンジンらしいリニアなフィーリングと高レスポンス実現。

 また、レーザー溶接やスポット増し、高剛性ガラス接着剤などボディ剛性の強化や新設計のサスペンションなどフットワーク性能も強化。さらに運転支援システムも充実した内容となっていて、あらゆるシチュエーションに対応できるスポーツサルーンであった点も同車の特徴だ。

 しかしながら、ベースとなるGSとともに2020年に生産を終了してしまい。Fモデルのセダンが再び途絶えてしまうこととなった。

RC F

 2014年にクーペモデルのRCをベースにハイパフォーマンスに仕上げたプレミアムスポーツカーとして登場したのがRCFだ。高性能はもちろんのことながら、どんな場所でも走りが楽しめるように運動性能を磨き上げたのも特徴的なポイント。5リッターV8ユニットは7100rpmで477馬力を発生し、自然吸気エンジンらしい伸び感と高レスポンスを実現している。

 また、FR車として世界初の駆動制御システムTVDを採用。これは後輪の左右駆動力を電子制御するメカニズムで、シャープなターインと素早いコーナーの脱出を手助けしてくれるメカニズムだ。

 また、RC Fといえばモータースポーツシーンで活躍したことも忘れてはならない。

 レクサスとして初めてGT3マシンが作られたほか、スーパーGT GT500クラスでもチャンピオンを獲得している。レクサスブランドのスポーツイメージを牽引するためにFというブランドが作られた背景を考えると、RC Fはその役割をもっとも担ったモデルといえるだろう。

 2025年のRC Fの生産終了により、Fの系譜は途絶えてしまうことになるが、そのブランドの成り立ちを考えればきっとまた新型モデルが登場してくれるはずだ。レクサスFの未来に期待したい。


西川昇吾 NISHIKAWA SHOGO

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