旧車ライフにかかせない主治医! できるだけ「変えない」のが正解な理由とは? (2/2ページ)

主治医だってひとりの人間ということを忘れずに

4.主治医やショップを変えるたびに人間関係の再構築も必要

 クルマだけでなく、主治医やショップが変わることで、新たに人間関係を構築する必要があります。よりストレートに表現するなら「信頼関係」です。お互いの人となりを理解し、ざっくばらんに話せる関係になるまでにはそれなりの時間が掛かります。

 人間同士である以上「相性」も重要です。その業界では誰もが知る名医であったとしても、オーナーである自分とはウマが合わない可能性もあるのです。お互いにこだわりが強い者同士であればなおさらです。

5.主治医やショップの横の繋がりで要注意認定される可能性あり

 クルマ好き同士で横の繋がりがあるように、主治医やショップ同士も独自のネットワークを形成しています。ひんぱんに主治医やショップを変えているようなオーナーはいつしか要注意人物と見なされ、どこに行っても門前払いされる可能性があります。

 どんなにイヤな思いをしても、主治医やショップの悪口をいいふらす、あるいはSNSなどで実名をあげて攻撃するのは避けてください。経験があるかもしれませんが「思っている以上に世の中は狭い」のです。

まとめ:転職と同じでコロコロと主治医やショップを変えるべきではない

 いまの勤め先では自分の能力を発揮できない、きちんと評価してもらえない。ならば転職だ! と、無事に転職できたとしても、新たな勤め先が自分の肌に合うかどうか、そして良好な人間関係を構築できるかは、運もありますが「その人次第」ある面も多々あります。こうして嫌気が差すたびに短期間で転職を繰り返し、結果として「青い鳥症候群」に陥ってしまうのです。

 同様に、理想の主治医やショップとの出会いも多少なりとも運があるとはいえ、オーナー次第で大きく変わったりします。いまどき「こちらはお客なんだから」といった横柄なスタンスで接していたり、限られた予算のなかで無理難題を押しつけたり。自ら主治医やショップとの関係を悪化させている可能性も十分に考えられるのです。

 多くの場合、主治医やショップの存在なくして、ディーラーでは面倒を見てくれない、あるいは見切れなくなってしまった年代のクルマを維持することはできません。かといって、媚びへつらう必要はありませんが、常に最大限の敬意と感謝の気持ちを込めて接するべきだと筆者は考えます。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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