この記事をまとめると
■シンガポール発祥のタイヤブランド「RADAR」は世界80カ国で展開されている
■2024年にはジウジアーロによってデザインされたタイヤが販売された
■オフロードタイヤでは耐外傷性能を極限まで向上させたトレッドパターンが特徴的
北米市場では人気のあるシンガポール発のタイヤブランド
いまやタイヤを通販で買うのは常識に近いのかと。とにかく安いタイヤが見つかることをはじめ、簡単にネット上で評判を確かめられるといったメリットが大きな理由でしょう。また、リアルのタイヤショップが減りつつあるというのも認めざるを得ない気がします。
そんなタイヤ通販で話題になっているブランドが「RADAR(レイダー)」。シンガポール発祥のタイヤで、新興メーカーの例にもれず、価格の安さとそれに反比例した高性能が人気を呼んでいるようです。また、最近ではジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたタイヤをリリースするなど、大注目を浴びているのです。
レーダーは日本でこそ知名度がさほど高くないものの、北米では確固たる地位を築いた安定のタイヤブランド。乗用車はもちろんトラックやバス専用タイヤも数多くラインアップしており、グローバルなメジャーブランドに勝るとも劣らないポジションといえるでしょう。
そもそもは、2003年にシンガポールで創業したタイヤメーカー、OMNI United(オムニ・ユナイテッド)社によって作られたブランドのひとつで、2006年に販売を開始して以来80カ国以上で販売されているそうです。
そんなレーダーが世界中から注目を浴びたのは、2024年にリリースした「DIMAXSPORT(ディーマックス・スポーツ)」と「RENEGADE-X(レネゲイド・エックス)」の2モデルに違いありません。というのも、これらのタイヤはイタリアン・カロッツェリアの雄、ジウジアーロによるデザインという大きな付加価値があるのです。
ジウジアーロといえばVWゴルフをはじめ、ロータス・エスプリ、デロリアンDMC-12のデザインを担ったことで有名すぎるカーデザイナー。日本車も数多く手がけており、いすゞピアッツァ、日産マーチ(初代)、あるいはスバル・アルシオーネSVXなどなど、国内でもお馴染みすぎるほどの売れっ子です。また、クルマ以外にも腕時計や一眼レフカメラ、珍しいところではダイワのキャスティングリールまでデザインをしております。