4独サスにRRってクルマ好き狂喜のメカニズム! 農道のポルシェ「スバル製サンバー」はやっぱりスゲー!! (2/2ページ)

4WD採用や派生車の誕生などトピックが多かった

 そんな3代目サンバー最大のトピックが1980年11月に4WDモデルが追加されたことだろう。これは軽ワンボックスバン/トラックとしては初の4WDモデルとなっており、先駆者となっていたのだった。

 そして1982年に4代目、1990年に5代目となったサンバーは、1990年に再び新しくなった軽自動車規格に対応するために、エンジンの排気量が660ccとなる。それまでは直列2気筒エンジンを搭載し続けてきたサンバーだったが、660ccになったタイミングで一気に直列4気筒エンジンに進化。さらに過給機付きモデルとしてスーパーチャージャー仕様がラインアップされたのもトピックだった。

 またクラシック風軽自動車の元祖ともいえる「ディアスクラシック」が登場したのもこの代で、もともとはハウステンボスの構内車として開発されたものを東京モーターショーに参考出品したところ、大きな反響を受けて市販化したものだった。

 続く6代目サンバーは1999年2月に登場。再び大型化された軽自動車規格に合わせたボディをもっており、人気のクラシックも継続設定された。

 結局この6代目サンバーがスバルオリジナルのサンバーとしては最後のモデルとなり、2011年7月には販売50周年を記念する「WRブルーリミテッド」が1000台限定で発売され、こちらも現在ではプレミア価格となっている。

 そして翌年の2月末でスバル製のサンバーの生産は終了し、同時にスバルとしての軽自動車の生産も終了することとなり、現在はBRZとGR86の生産ラインに改修されて、このラインが稼働しているのだ。

 このように初代から最終型まで一貫してリヤエンジンと四輪独立サスペンションのレイアウトを踏襲しつづけてきたサンバーは、スバルが水平対向エンジン車を作り続けていることから「農道のポルシェ」と評されることもあるが、実際唯一無二の魅力を放っていることは間違いなく、未だに愛用するユーザーが少なくないのも頷けるのである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
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