この記事をまとめると
■レクサスRCが生産終了を迎えるにあたり感謝を込めた“Final Edition”を設定
■RC、RC Fともに上質でありながら走りへの情熱を駆り立てる内外装をコーディネート
■200台限定のRC Fは高精度チューニングエンジン・リヤディファレンシャルを採用
10年以上のモデルライフに終止符
レクサスは、スポーツクーペ「RC」「RC F」に“Final Edition”を設定し、これまでの感謝を込めて1月16日に発売した。これに伴い、RCとRC Fのパッケージは“Final Edition”のみへとグレード形態が変更となる。
レクサスRCは、LEXUSのエレガントでエモーショナルなデザインと走行性能を特徴とし、62の国と地域で累計約7万9000台を販売した人気モデルだ。RC Fは5リッターV8自然吸気エンジンやスポーツ8速AT「SPDS」を搭載した高性能仕様で、こちらも根強い人気をもっている。
2014年の登場以来、長きにわたって多くの支持を得てきたが、残念ながら2025年11月をもって生産終了の予定となった。
「Final Edition」では、RC、RC Fともにさまざまな特別装備が用意されている。
まずRCでは、エクステリアにスパッタリング塗装のENKEI製19インチアルミホイールやレッドブレーキキャリパー、ブラック塗装とスモーク加飾を施したオート電動格納式ドアミラーを採用し、スポーティさを強調。
インテリアにはカーボンパーツとウルトラスエードを新たに採用し、“F”モデルのスピリットを想起させる空間を作り上げている。
RC Fでは「公道からサーキットまでシームレスに楽しめる走り」を追求し、特別に高精度チューニングを施したエンジンとリヤディファレンシャルを採用したことがトピックとなる。
エンジンは、動弁系の質量合わせやクリアランス調整によって回転バランスとフリクション低減を実現し、V8ならではの滑らかな回転フィールとエモーショナルなサウンドに磨きをかけている。リヤディファレンシャルは熟練の技術者がバックラッシュを調整することで加減速の応答性を向上させ、上質なドライビングフィールを実現したという。
エクステリアには、メタルスターグロスブラック塗装のBBS製19インチ軽量鍛造アルミホイールやレッドブレーキキャリパー、カーボンアクティブリヤウイングなどの特別装備を用意し、スポーティかつ洗練されたデザインを磨きあげた。
インテリアカラーには「ブラック＆フレアレッド」を採用した。ボディカラーは新設定の「ソニックイリジウム」を含め、RCは全9色、RC Fは全7色が選択可能となっている。
価格は、3.5リッターV6エンジンを搭載する「RC350“Final Edition”」が税込767万円、2.5リッターハイブリッドシステムを搭載する「RC300h“Final Edition”」が711万円、2リッター直4ターボエンジンを搭載する「RC300“Final Edition”」が666万円。
なお、「RC F“Final Edition”」は200台限定での販売となり、税込1360万円のプライスタグが掲げられる。
純内燃機関をもったモデルも用意されるスポーツクーペは、今後登場するかどうかは不透明なことを考えると、手にいれる価値のある1台だといえるだろう。