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クルマは熟成されたモデル末期が一番……は絶対じゃない! マニアが「初期型」をこぞってほしがるクルマ7台 (1/2ページ)

クルマは熟成されたモデル末期が一番……は絶対じゃない! マニアが「初期型」をこぞってほしがるクルマ7台

この記事をまとめると

■クルマの前期型はデザイナーの狙いやクルマの性格が一番はっきりと現れる

■人気の名車には初期型にしかない特徴がありマニアが探しがち

■輸入車でも初期モノでしか味わえない魅力が詰まっているケースがある

初期モデルが一番個性的なクルマになっている名車を紹介

 どこかで聞いたことがある「最新は最良」のフレーズ。機械である以上、最新モデルが正義であることは確かです。しかし、それはスペック上での話。荒削りなドライブフィールや、デザイナーの意向が色濃く反映された初期型(前期型)のほうが、そのクルマ本来の姿であることもまた事実です。

 そこで、初期型(前期型)が正義! なモデルをピックアップしてみました。

トヨタ・スプリンタートレノ(AE86型)

 このモデルで真っ先に思い浮かべるのが「頭文字D」でしょう。ちなみに、ハチロクこと「AE86型」が現役だった時代、人気が高かったのはトレノよりもレビンでした。それを見事にひっくり返したのは、確実に「頭文字D」の存在が大きいといえます。劇中のモデルは「1型」とよばれる初期型のスプリンタートレノ GT-APEX。前期型のこのグレードには赤いシートと赤い内装色が採用されています。

 赤というよりはエンジ色に近い内装を持つGT-APEXは貴重な存在です。熱狂的な頭文字Dファンであれば、「せっかく手に入れるのであれば前期型のGT-APEX……」と思うはず。しかし、いまや高級車並みの価格帯になっているのが実状。ハチロク自体、これからバリバリに改造して乗るというより、コレクターズアイテムとなりつつありますね。

ホンダ S2000

 ホンダF1の全盛期を支えたエンジニアの多くが開発に参画したモデルが、1999年4月にデビューした「ホンダS2000(AP1型)」。最高出力250馬力/8300rpmという、超高回転型の2リッター直列4気筒VTECエンジン「F20C型」を搭載し、S800以来のFR&オープンモデルという、夢のようなパッケージのクルマだったのです。当時の生産ラインは初代NSXと同じ栃木県の高根沢工場だった点もファンには胸熱です。

 しかし、2004年4月に同工場が惜しまれつつ閉鎖され、鈴鹿製作所にてS2000の生産が継続されることとなります。そして翌2005年にはマイナーチェンジが行われ、型式はAP2型へ。エンジンが2.2リッターとなるなど、大幅な仕様変更を行っています。

 S2000フリークにとっては、原点でもある「2リッターエンジン&高根沢工場製」に価値を見出す人が多いようです。

ホンダ・インテグラタイプR(DC2型)

 ホンダの「タイプR」のファーストモデルといえば、1992年にデビューした「NSX-R」であり、多くの人にとって憧れの存在であったことは確か。その後、1995年10月に3代目インテグラのスポーツモデルとして追加されたのが「インテグラタイプR」でした。

 メーカーの熟練工が手仕事でエンジン部品の研磨を行った新開発の1.8リッター直列4気筒VTECエンジン「B18C」を搭載。最高出力200馬力/8000rpm、リッター当たり111馬力というハイスペックなインテグラタイプRに、当時のクルマ好きはイチコロとなってしまったのです。しかも、デビュー時の車両本体価格は222万円。現代の感覚からすればもはやバーゲンプライス。何かの間違いではないかとすら思える価格設定です。

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