カングーのミニカーはお菓子に入れるラッキーアイテム!? フランスのユニークなお正月文化「ガレット・デ・ロワ」をご紹介

この記事をまとめると

■フランスでは「ガレット・デ・ロワ」というお菓子がお正月の定番だ

■お菓子のなかに陶器の小物が入っており引いた人は今年1年幸運に恵まれると言われる

■日本でも販売されているのでエンタメのひとつとしてオススメだ

フランスの伝統行事をご紹介

 さて。2025年がスタートして半月ほどが経過したわけだが、皆さんはどんなお正月を過ごしただろうか。

 日本の一般的なお正月の風景といえば、親族たちでおせち料理を囲み、そのあとは神社やお寺に初詣に行く……みたいな感じが多いはず(順番が前後したり宗教上の理由で初詣に行かない人もいるかもしれないが)。

 そして初詣での恒例行事といえば、「お参り」と「おみくじ」だ。お参りでは、神様にお賽銭とともに願い事などを伝え、おみくじには今年の運勢などが書かれているのが通例。その結果を見て一喜一憂する光景は日本ならでは。ちなみに筆者は3年連続で小吉を引いている。

 このような新年ならではの行事は、探してみると世界各地に存在する。カウントダウンなんかは、花火なんかを打ち上げまくったりして世界中で大盛り上がりなのは多くの人が知っているはず。

 そんなお正月の文化のひとつとして今回紹介したいのは、ルノーやアルピーヌでお馴染みのフランスの文化だ。

 フランスでは、年が明けるとお菓子屋やパン屋の商品棚がとある物で埋め尽くされるという。それが、「ガレット・デ・ロワ」と呼ばれるフランス伝統の菓子だ。パイのような物と例えればわかりやすいだろうか。

 フランスではこのお菓子を正月に買い、家族や友人たちと家で切り分けて食べるそう。ただ、この中身がこれがまたちょっとユニーク。

 というのもこの「ガレット・デ・ロワ」。なかに陶器製の小物(通称:フェーブ)が埋められているらしく、それを食べるときに引いたら、その人はその瞬間、王様(もしく女王様)という身分に一気に昇格! 周囲から祝福され、今年1年幸運に恵まれる……という、人生ゲームを凝縮したような面白い風習があるのだ。それに備えて王冠も用意されるそう。

 日本で言うところの、「おみくじで大吉を引いたぜ!」といった感じだ。大吉を引いても殿様にはなれないし、多分「おー」と言われる程度で、それほど祝福はされないかもしれないが……。

 今回、そんな知られざる異国の文化を紹介してくれたルノー・ジャポンから、WEB CARTOP編集部に「ガレット・デ・ロワ」と併せて、なんとこのために作ったという、カングーのフェーブが編集部へ着弾。手のひらサイズで可愛いアイテムが故に、グッズ化してもいいような出来栄えだ。お菓子は美味しくいただきました。ちなみにカングーは混ぜてないのでご安心を。

 そんなユニークな「ガレット・デ・ロワ」だが、残念なことに法律の都合で日本では本国同様にフェーブを入れてお菓子を焼くのはNGなんだそう。しかし、調べると日本の菓子工房などから「ガレット・デ・ロワ」は販売されており、フェーブが別で同梱されているようなモノも見つけられる。日本の場合、お菓子のなかにフェーブのかわりにアーモンドなどを入れているものが見受けられた。

 2025年はもう始まってしまったが、2026年のお正月は異国の文化を楽しんで、親戚たちと楽しむなんてのもいいかもしれない。

 とくにWEB CARTOP読者であるそこのフランス車乗り諸君は、来年是非とも試してみてほしい。フランス車乗り同士でやっても盛り上がること間違いなし……なはず!?


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

編集者

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