この記事をまとめると
■道路にあるゼブラゾーンには入っていいものと入ってはいけないものがある
■同じ色のゼブラ柄であっても設置場所によって意味が異なる
■黄色の縁取りのゼブラゾーンは基本的にクルマが進入できないと覚えておこう
設置場所でゼブラゾーンの役割は異なっている
日頃運転していると、道路にさまざまなゼブラゾーンがあることに気がつくのではないでしょうか。このゼブラゾーンには、クルマが通らないよう誘導しているものだけでなく、クルマの進入を禁止している部分やゼブラゾーンのなかで停止してはならない部分など、さまざまな意味があります。この記事では、ゼブラゾーンの意味や入っていい部分とダメな部分などについて解説します。
同じゼブラゾーンでも意味が異なる
街なかで見かける道路上のゼブラゾーンは、見た目こそ同じゼブラ柄ですが、それぞれ意味が異なります。まず、よく見かけるゼブラゾーンの意味と特徴を紹介します。
【1】導流帯
意味:クルマの通行を安全で円滑に誘導するため、クルマが通らないようにしている道路の部分。クルマが入らないように誘導している標示であるため、入ったり通過したりしても問題ないが、なるべく入らないほうがよい
特徴:白色の縁取りにゼブラ柄
【2】立入り禁止部分
意味:クルマが通行してはならないことを示している部分。クルマは入ることができない
特徴:黄色の縁取りにゼブラ柄
【3】停止禁止部分
意味:交通が混雑しているときにそのまま進行すると標示の部分で停止してしまうおそれのある場合に入ってはいけない部分。いいかえると、標示の部分で止まることがない状況であれば進入して通過することが可能な部分
特徴:白色の縁取りにゼブラ柄であるものの、中心部分がゼブラ柄になっていない(無地)標示
【4】右左折の方法
意味:交差点でクルマが右折・左折するときに通行しなければならない部分。ひし形や丸形など、さまざまな形状がある。右左折の方法を誘導している標示となっているため進入しても問題ない。ただし、交差点での事故防止のためにゼブラゾーンには入らないほうがいい
特徴:白色の縁取りにゼブラ柄
【5】安全地帯または路上障害物に接近
意味:前方に安全地帯または路上障害物があり、接近しつつあることを知らせている道路標示。クルマを誘導する意味がある標示
特徴:白色の縁取りにゼブラ柄
【番外編】安全地帯
意味:安全地帯であることを示す道路標示。クルマが進入することはできない
特徴:黄色の外枠と白色の内枠の標示
入ってもいいゼブラゾーン
基本的に入らないようにしなければならないものの、入っても問題ないゼブラゾーンをまとめると次のようになります。
・導流帯
・右左折の方法
・停止禁止部分(枠内に入って通過することは可能。ただし、標示内で止まるおそれがあるときは進入してはならない)
入っちゃいけないゼブラゾーン
クルマが入ることができないゼブラゾーンをまとめると次のとおりとなります。
・立入り禁止部分
ゼブラゾーンの縁取りの色で分けると覚えやすい
ここまで解説してきたように、ゼブラゾーンにはさまざまな種類があります。また、共通点があることもわかるのではないでしょうか。
その共通点とは、黄色の縁取りのゼブラゾーンは進入できず、白色の縁取りのゼブラゾーンは進入しないよう促しているということです。
よって、運転中にゼブラゾーンに遭遇したときは、縁取りの色に注目すると判断しやすくなるでしょう。安全に運転するためにも、改めて道路標示の意味を正しく理解しておくことが大切です。