2024年の新車販売台数で登録車はトヨタが圧倒! 軽は年度末までのホンダとダイハツの2位争いが注目 (2/2ページ)

軽自動車ではスズキが独走状態

 軽自動車で気になるのは、2024暦年締めでのブランド別販売台数でのトップ争いだろう。軽四輪車総台数では、58万9924台でスズキがトップとなった、以下2位はダイハツで35万186台、3位ホンダ28万8315台となっている。スズキとダイハツの差は約24万台にも広がっている。

 2024年は春先まで出荷停止が続いたダイハツ。6月ぐらいから復調傾向が見られるようになったが、その後は年末まで完全復調することなくスズキと大差がついてしまっている。諸般の事情もあり、新型車をリリースすることができなかったことも、軽自動車販売全体が勢いに乗り切れなかった原因のひとつといえるだろう。

 軽四輪乗用車でもスズキが46万6641台でトップとなっているのだが、2位は25万7643台でホンダとなり、そして21万9497台でダイハツが3位となっている。2023暦年締めでは、ホンダに11万台差をつけてダイハツが2位となっていたので、ダイハツの不調ぶりがより鮮明化された結果といっていいだろう。

 ホンダは2024年ではN-BOXについて自社届け出(販売実績の上積みなどのためディーラー名義などでナンバープレートだけつけること)を積極的に行い、それが届け出済み未使用中古車としていままでにない勢いで流通することとなった。車名(通称名)別販売ランキングでトップ維持を図る狙いがあるにしても、その積極ぶりが目立った背景には、軽四輪乗用車におけるブランド別販売台数で2位になることを狙った動きだったのかもしれない。

 そのホンダだが、軽四輪乗用車の販売台数は2023年比で89.2%とその不調ぶりが目立っている。全般的にはスズキの好調ぶりが目立っている。売れている車種に目立った偏りもなく販売台数を伸ばしているスズキは、軽自動車では「安定株」として考えるならばおすすめのブランドといえるだろう。

 今後は2024事業年度(2024年4月~2025年3月)締め年間新車販売台数に注目が集まることとなる。ダイハツがどこまで追い上げてくるかに注目したい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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