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カスタムカーショーに展示された謎の「ご神体」の正体は? 作った人を直撃した! 【東京オートサロン2025】 (1/2ページ)

カスタムカーショーに展示された謎の「ご神体」の正体は? 作った人を直撃した! 【東京オートサロン2025】

この記事をまとめると

■モデリスタは「GEOMETRICAL organic」をテーマにふたつの展示で新デザインを提案

■「EMBRYO」は左右非対称や脈動するライトで未来感を表現

■「CONCEPT ZERO」はEVを基盤にクリーンで革新的なデザインを実現

モデリスタの新しい方向性を示す展示

 トヨタ車の純正部品などを手がけるMODELLISTA(モデリスタ)は、東京オートサロンにて同ブランドの新しいデザインを示す象徴である「MODELLISTA EMBRYO」と、コンセプトカーの「MODELLISTA CONCEPT ZERO」を展示しました。

 今回は、このユニークなふたつの展示について、モデリスタ開発本部 内外装技術部 デザイン室 スタイルクリエイトグループ所属で、デザインを担当した古長さんと久世さんにその意図を聞いてみました。

相反する要素を融合させたデザインの象徴

──では始めに。「MODELLISTA EMBRYO(エンブリオ)」は今後のデザインを示唆する造形物とのことですが、なぜ今回このような提案を行ったのでしょうか?

「いま、モデリスタでは全社的にリ・ブランディングに取り組んでいるのですが、そのなかでデザインについては新たに「GEOMETRICAL organic(幾何学的と有機的の融合)というコンセプトを掲げたんです。その方向性を示唆する象徴を作ってみようと。エンブリオとは「胚(はい)」のことで、多細胞生物の原点をイメージしています」。

──なるほど。たしかにシャープな幾何学表現と有機的な曲線が混在していますね。それと、左右非対称であることも特徴です。

「はい。左右非対称としたのは部品メーカーとしての遊び心がひとつと、誰もが驚きを感じる無二の存在としたかったためです。また、脈動するライトで生命感を与えたり、内蔵したプロジェクターの投影で従来の用品にはなかった新しい表現の可能性を模索しています」。

──こうしたいわゆる「ご神体」はほかのメーカーでも見られますが、その存在が却って造形の足かせになることはありませんか?

「そこは自分たちも考えたところで、だからこそあまりクルマっぽい形にしなかったんですね。つまり、具体的な表現ほど足かせになってしまうので、あくまでもインスピレーション、概念を感じる造形にしたワケです。その上で従来の純正部品に止まらない、一歩先を行くデザインを実現しようと……」。

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